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優勝候補のダークホースは広島? 他球団007「戦力が未知数で怖い」の声が

週刊ベースボールONLINE

「一番パ・リーグの野球に近いのが広島」



3月31日の阪神戦(マツダ広島)、クロンの勝ち越し弾で広島は3連勝を飾った

 シーズン前の優勝候補は巨人、阪神に集中していたが、広島が不気味な存在だ。3月31日の阪神戦(マツダ広島)で3連勝を飾ったときは2019年6月17日以来、653日ぶりの単独首位に浮上した。

 他球団のスコアラーは警戒を口にする。

「戦力が未知数で怖いのが広島です。16~18年にリーグ3連覇したようにもともと地力はあるチームだけど、救援陣が整備できずに19、20年はBクラスに低迷した。でも今年は守護神にドラフト1位の栗林良吏を抜擢し、2位の左腕・森浦大輔、3位の大道温貴もセットアッパーで組み込んでいる。新人たちが稼働しているが、シーズンの長丁場で最後まで持つか分からない。そのときにどう対応するか。新外国人のクロンも不気味です。オープン戦ではからっきしでしたが、シーズンで爆発する可能性もある」

 広島は攻守で他球団と見劣りしない戦力だ。投手陣を見ると、先発は大瀬良大地、九里亜蓮、野村祐輔、森下暢仁、床田寛樹、中村祐太と能力の高い投手たちがそろい、ファームにも遠藤淳志が控えている。だが、最大の懸案事項は救援陣だった。リーグ3連覇の黄金時代を支えた守護神・中崎翔太、セットアッパーの今村猛、一岡竜司らが故障などで稼働できず、昨年は試合終盤に逆転負けを喫するケースが多かった。

 今季の開幕戦(マツダ広島)は、その悪夢が繰り返された。4点のリードでエース・大瀬良は7回まで無失点と勝利を手中に収めたかと思われたが、8回に中日打線につかまると、救援したケムナ誠がビシエドに逆転2ランを浴びるなどまさかの大量5失点。ダメージの残る敗戦だったが、低迷していたときと違うのはこの後の戦いぶりだった。翌27日の開幕2戦目・中日戦(マツダ広島)から引き分けを挟んで3連勝。4試合で失点はわずか3に抑え、ドラ1右腕の栗林は早くも3セーブを挙げている。

 打線はまだ本来の状態ではないが、下位打線に座るクロンが爆発すれば一気に得点力が上がるだろう。31日の阪神戦(マツダ広島)では同点の6回に加治屋蓮の内角直球を振り抜き、左中間へ特大の1号勝ち越しアーチ。三塁ベンチのナインから手洗い祝福を受け、お祭り騒ぎだった。オープン戦では規定到達38人の中で最低の打率.063に終わったが、過去にもオープン戦は絶不調だったのにシーズンで大活躍した助っ人外国人はいる。練習熱心で日本の文化に溶け込もうとしているナイスガイのクロンが打線のカギを握る存在になるだろう。

 パ・リーグの選手たちの中では、「セ・リーグの球団の中で一番パ・リーグの野球に近いのが広島。打者のスイングスピードが速いし、投手もコーナーに投げてかわす投球ではなく、速い球を投げて力でねじ伏せる投手が多い」と指摘する声が多い。3年ぶりのリーグ優勝に向けて戦いはまだ始まったばかり。爆発力を秘めた広島の戦いぶりから目が離せない。

写真=佐藤真一

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