『家、ついて行ってイイですか?』ディレクター70人が選ぶ神回
『家、ついて行ってイイですか?』ディレクター70人が選ぶ神回
 終電を逃した人たちにタクシー代を支払う代わりに、自宅へお邪魔する人気番組『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)。番組では、70人ものディレクターたちが、毎晩繁華街を駆け回っている。    本誌は、番 […]

 終電を逃した人たちにタクシー代を支払う代わりに、自宅へお邪魔する人気番組『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)。番組では、70人ものディレクターたちが、毎晩繁華街を駆け回っている。

 

 本誌は、番組ディレクター全員にアンケートを実施。その回答を集計し、最高傑作ベスト3を選んだ。

 

 第3位になったのは、上野健ディレクターが制作した2018年2月17日放送回。MCの矢作兼も「忘れられない」と語る神回だ。

 

 

「荒川沖駅でつかまえた泥酔した男性。陽気で、家について行くことも快諾してくれました。『子供はいないが、家族がいちばん大事なんだ』と男性は話すが、家はもぬけの殻。

 

 よくよく話を聞くと、奥さんは漫画家で、現在はガンの治療のため入院中でした。余命は半年。

 

 一度も足を踏み入れたことがないという奥さんの仕事部屋に一緒に入ると、旦那さんとの思い出を漫画調に描いた日記、友人の誕生日に宛てたプレゼント、遺影に使ってくださいと書かれた写真が……」(上野ディレクター)

 

 第2位は、大沢朗ディレクターが見つけてきた「外交官だった父を亡くした女性」(2018年2月14日放送)。

 

 

「大雪の渋谷で、女性もりさんに声をかけました。日本語が苦手と話しており、聞くと幼少期から今までほぼ海外暮らし。父親が外交官で、英語の方が堪能でした。

 

 家は広尾の豪邸で、母親と2人暮らし。父親は数年前に原因不明の自殺を遂げており、その当時、内閣情報調査室という部署でインテリジェンス業務に従事していたため、当時マスコミでは、自殺ではなく暗殺なのでは、と話題にされることもあったようです。

 

 もりさんはウクレレが上手で、部屋にはレインボーフラッグが掲げてあり、セクシャルマイノリティであることを話してくれました。

 

 クリスチャンの母親がプレゼントしたレインボーのロザリオが彼女を支えたと言います。

 

 その母親も、亡くなった夫のことを涙ながらに話してくれました。『自分のアイデンティティは夫の妻であるということだけだった。今は少しずつ自分のアイデンティティを再構築している途中』という言葉が印象的でした」(大沢ディレクター)

 

 そして栄えある1位は、今井雄大ディレクターの2016年12月28日放送回。

 

 

「花火大会で声をかけた、代々木のゴミ屋敷に住む男性について行きました。生涯で2年ほどしか働いたことがなく、家族も知り合いもおらず、父の遺産で生活しています。

 

 取材当初、本人は孤独を楽しんでいると言っていましたが、『君は家族はいるのか?』と聞かれ、『いない(結婚してない)』と答えたところ、『子供が生まれれば生き甲斐ができるよ』と優しく助言してくれました。孤独を楽しんでいたように見えた老人の本音に心打たれました」(今井ディレクター)

 

 意外なところに意外な人生、ちょっと輝くいい話が見えてくるのだ。

(更新日:2018年6月12日)

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