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スーパー中学生スラッガーと騒がれた森川倫太郎(健大高崎)はいかに挫折を乗り越えたのか 

高校野球ドットコム

 少ないチャンスの中でも結果を残してきたのは日々の近距離打撃練習にあった。

 「近距離打撃は一定の距離から同じ間合いで速球、変化球を打たないといけないので、タイミングをとる練習にもなりましたし、低めを見逃す練習にもなりました。こうした練習から集中力も磨かれていったと思います」

 低めへの対応力を磨くために、重心を低くして、ノーステップ気味に構えるようになった。そして関東大会の準決勝の専大松戸戦で本塁打を放つ。
 「真ん中低めのストレートだったんですけど、あの時は何を狙っているか、あまりなくて、とりあえずできることをやろうと。その中で、つなぐこと、ボール球を選んぶことを頭に入れて自分のことをしっかりとスイングをしようと。ちょっと低かったんですけど、甘かったので、とらえられました」

 さらに強打だけではなく、外野守備の評価も高い。実際に見てみても落下地点までロスなく、入ることができており、肩も強い。森川自身、高校で初めて外野手を務めたのだが、外野守備は昨年の戸澤 昂平(中央大)など先輩レギュラー外野手からアドバイスをもらい、スローイングについては今年の強肩強打の捕手・綱川 真之佑からリリースのタイミングなどを教わって、スローイングも改善した。こうした姿を見ると、客観的に自分を分析し、課題に取り組める姿勢があることがわかる。

 「自分はそんなに知識があるほうではないですし、聞けることがあれば、聞いたほうが良いと思っています。やっていく中で、合う、合わないもわかっていくと思いますし、自分はそんなに引き出しがないので、人から話を聞いて、引き出しを作っていくことがうまくなる方法だと思います」

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 こうして柔軟に取り組めるようになったのは一度、挫折があって、自分を変えようとする意思があったからに違いない。頭角を現したのは2年秋と早いほうではないが、1年生から2年までの「挫折期間」は森川の成長のためには必要だったといえる。

 

 また改めて紹介したいと思うが、20日の紅白戦後に本塁打の要因、凡退した要因を解説していただいたら、かなり具体的な解説だった。ポテンシャルに頼った選手ではないし、自己分析ができるスラッガーなのだ。ここまでの成長に青柳監督は「長打力もあるし、紅白戦のバックスクリーン弾に関しては、山下や脇本ぐらいしか打っていません。それでいて、足も速くて、外野守備、三塁守備もこなせて器用な選手です」と高く評価している。

 選抜初戦の相手は下関国際に決まった。最後に意気込みを語ってもらった。
 「甲子園では打てなかったら、『打線は水物だった』など厳しい評価をされると思いますし、レベルの高い投手から打って、強打の健大高崎を証明したいです」

 

 待ち望んだ初の甲子園で自慢の長打力を発揮できるか。下関国際、天理など曲者、好投手揃いのブロックで存在感を発揮すれば、評価は大きく伸びていくに違いない。

(記事=河嶋 宗一)



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