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学校の「あだ名禁止」が物議、賛成派が心に傷を負ったニックネームとは?

アサ芸Biz

 あだ名とは、本来親しみを込めて相手を呼ぶ際に用いられる愛称だ。アニメではドラえもんのジャイアン(剛田武)、キテレツ大百科のブタゴリラ(熊田薫)、ちびまる子ちゃんのはまじ(浜崎憲孝)。著名人ではさっしー(指原莉乃)、ゆうこりん(小倉優子)、ハンカチ王子(斎藤佑樹)などが代表例だろう。

 こうしたあだ名が教育現場からは消えつつあり、全国の小学校では名前に「さん付け」するルールが定着しつつあるという。2月24日、朝の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)でもこのテーマが取り上げられるや、ツイッターではたちまちトレンド入りした。

 教育ジャーナリストは、あだ名を禁止する学校が増えた理由について、いじめ対策の一環だと解説する。

「2013年にいじめ防止対策推進法が施行されて以来、いじめの原因となりうるあだ名を禁止する学校が増えました。しかし、2019年に文科省が行った調査では、いじめの認知件数が61万2496件と過去最高を更新。いじめの件数は一向に減っておらず、あだ名といじめの因果関係も証明されていない状況です。原則論をいえば、呼ばれている本人がそのあだ名を気に入っているのか、それとも嫌がっているのかという点につきるため、呼んでほしいあだ名を自己申告制にすれば解決します。とはいえ、自分のあだ名を嫌がっている子はNOと言えず、弱気な性格であることが多い。自分から『私を●●と呼んでください』なんて言えるはずもありません。それならば、一律であだ名を禁止してしまおうと考える学校が多いのも頷けます」

 ネット上では《あだ名を禁止してもいじめは減らない》《なんでもかんでも校則で禁止するのはおかしい》《悪意のあるあだ名が多いから禁止されても仕方ない》など賛否あるようだ。

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 しかし、あだ名をつけられた人には“深い傷”が残るケースがあるのも事実。前出の「スッキリ」では、街頭インタビューで「排泄物のようなあだ名をつけられた」「ブスと呼ばれていた」といった声を紹介していたが、都内で夜のクラブのホステスとして働く遠藤すずさん(仮名、31歳)も“賛成派”の一人だ。

「私はいわゆる肥満児で、MAX時は体重が80kg以上(身長150cm)もありました。小中学生時代ついたあだ名がボンレスハム。女子からもボンちゃんと呼ばれていました。体型をからかわれても、ひょうきんな性格を演じていつもヘラヘラしていましたが、心の中ではいつも泣いていました。好きな男子からデブと言われたこともありましたが、一番許せなかったのは先生が“ボンちゃん”と呼んでいたこと。生徒の気持ちなんか一切考えていなかったんでしょうね。それ以降は必死にダイエットに励みました。拒食症になり、20代前半の頃は一時期の体重が30kgに。その頃から過度な拒食がメンタルにも悪影響を及ぼし、うつ病と診断されたことも。それでも拒食を止めることができず、現在も病院に通っています。今もスーパーでハムを見るたびにあのときのトラウマが蘇るんです」

 いじめ防止対策推進法ではいじめを「対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」と定義している。必要なのは、子どもの「SOS」に気づいてあげられる大人の存在であることは言うまでもない。

(橋爪けいすけ)

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