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「勝負どころ」での起用から勝利を確実に手繰り寄せるクローザーへ。巨人・中川皓太への期待

週刊ベースボールONLINE


クローザーへの意欲を見せながら調整を続ける巨人の中川皓太

 満を持してクローザーのポジションに座る。

 沖縄キャンプ中の2月22日のこと。那覇で行われた紅白戦後、巨人の原辰徳監督が中川皓太をクローザー起用する方針であることを明かした。

 中川はこの日、今季初実戦のマウンドに上がっており、白組の5番手で3者連続三振の完璧なパフォーマンスを披露。このピッチングを見た原監督が「後ろ、クローザーという形でやってくれればと思っています」と明言し、昨季まで2シーズンは主にR.デラロサが務めていたポジションを、今季は安定感が増す一方の左腕が務めることが濃厚となった。

 中川は2016年の入団(ドラフト7位)で、同年に一軍デビュー。徐々に出番を増やしていったが、転機となったのは18年シーズン中に、当時はまだ現役選手だった阿部慎之助現二軍監督のアドバイスを受け、サイドに近いスリークオーターにヒジの位置を下げたことだ。「高望みせずに、自分の持っている力、出せる力だけを出そう」とマインドセットを変えたことも、好パフォーマンスにつながったという。

 19年はシーズン初登板から16試合連続無失点で、この年に復帰した原監督の信頼を得ると、67試合に登板して4勝16セーブ17ホールド。昨季は故障で長期離脱もあったが、37試合で2勝6セーブ15ホールド。防御率は驚異の1.00だ。

 もともと先発投手で、19年の途中までは「今でも先発をしたい気持ちはゼロではないです」と素直な思いを口にしているが、次第にリリーフのやりがいに目覚めていった。「抑え、中継ぎに限らず、勝ち試合に投げられることはすごくうれしいですし、チームが勝ったときはそれに貢献したことを自分でも実感できます」とその魅力を語る。

 これまで登板する9回を含めてイニングに関わらず「もっとも力のいるところ」「勝負どころ」で起用してきた原監督だが、確実に勝利につなげるクローザー固定を決断した背景には、その他リリーフ陣の充実に加え、外国人枠の関係もあるだろう。何より中川への絶大な信頼がそこにはある。

 マウンドではひょうひょうと仕事をこなし、感情を表に出さない中川だが「最後を締める喜びは、すごくいいものです。何とか(クローザーを)勝ち取りたい」と熱い思いを語る。果たして6年目左腕はどのようなシーズンを送るのか。巨人3連覇のキーマンに注目だ。

文=坂本匠 写真=BBM

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