「裕福な人は太っている」は昔の話
食費は抑えつつも、できるだけ栄養のあるものを食べたいと、誰もが思っているはず。
ずいぶん昔は、裕福な人は太っていて、そうでない人はヤセているというイメージもありましたが、最近ではそれが逆になっているようです。
滋賀医科大の三浦克之教授らの研究チームの発表によると、世帯年収が少ない女性ほど肥満リスクが高い傾向にあることがわかりました。
この調査は、全国約2900人のデータ分析からわかったもの。
65歳未満の女性では、世帯年収が200万~600万円未満だと、肥満のリスクは600万円以上の女性に比べて 約1.7倍高くなっており、200万未満だと約2.1倍にも及びます。
肥満大国・アメリカと同様に日本も肥満と貧困が問題に
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この背景には、年収が低いほど、炭水化物の摂取量が増えるという食べ方の違いがあることがわかりました。
「安価なものでお腹を満たそうとすると、炭水化物に偏るため」という意見もでています。
肥満大国・アメリカでは、貧困と肥満が問題視されており、安価なジャンクフードなどをとる機会が増えるため、肥満になると言われています。
日本でも同様に、おにぎりやパンは、コンビニエンスストアで1つ100~150円で買えます。
それに比べて、タンパク質のもとである肉や魚は、100円で購入するのはなかなか難しく、調理の手間もかかります。
安価で売られている加工食品には、添加物がたくさん使われ、塩分も多め。安さが売りのチェーン店の食事も、メインは炭水化物になります。