
明治30(1897)年創業、120年以上続く製麺所に、驚きのデカ盛りがあると聞き、向かったのは川崎市多摩区、中野島駅と稲田堤駅からそれぞれ15分ほど歩いた場所にある『星川製麺』。溝の口にある『ななほし』さんをはじめ、人気ラーメン店に麺を卸している製麺所です。
その工場の一角にイートインスペースがあり、自社製の麺で作るラーメンやそば、うどんが食べられるとのこと。果樹園や畑が続く、ほのぼのとした景色を見ながら店に向かいます。

店の前に着くと、まず驚くのは壁いっぱいに貼られたメニュー。中華そば300円! かけうどん&かけそば200円! 焼きそばと焼うどんも200円って! もしや麺だけの価格? と一瞬見間違う超激安設定。
そして、麺増し価格が2倍80円、3倍160円、4倍240円、5倍320円との表示も。さすが製麺所のお店、刻んで増やせるのが嬉しいところです。
早速中に入ると、とっても手作り感のある店内。コロナ対策で透明シートがドーンと大きな机の中央にあり、席数は最大で4~5名、といったところ。工場の一角に増設したイートインスペース、といった感じでしょうか。
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早速、名物の「でっかちゃん」500円を注文。出来上がりを待ちます。
直径30cmの巨大すり鉢に約2kgのラーメンがどーん!

待つこと数分、出てきたのは、大きなすり鉢に麺たっぷり! ゆで卵やナルト、ノリ、ネギが乗った王道中華そば。伸びる前に急いで計測。直径30cmのすり鉢に高さ約13cm、重さは1,968g(器の重さを除く)。約2kgのラーメンが500円って!
「公式には1.8kgですね」と話すのは星川さん、120年続く老舗製麺所の四代目社長です。そもそも、なぜこのボリュームになったんですか?
「3倍とか食べる人がいるから、とりあえずやってみようかって7~8年前にはじめたんですよ。多いときは1日3人ぐらいが注文しますね」とニッコリ。
ちなみに夏場は「ざるそばでっかちゃん」がよく出るとのこと。大喰いは夏に食欲減退とかないんですね。普段はラーメン、暑いときはざるそば。川崎をテリトリーとする大食いマニア、おそるべし。

まずは一口! さっぱり醤油スープの誰もが好きな味! 器のサイズに負けないよう? 豪快に麺をすすります。「スープは鶏ガラだしの醤油だれ。麺はもちろん自家製の中華麺。茹で前で170gを4玉ですね」と星川さん。茹で前170×4ってことは、茹でた後3割り増しになると想定して、およそ900g前後でしょうか。「低加水の麺なので、茹でると水分をよく含むんですよ」。となると、もしや1kgぐらい?