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かみやど[インタビュー前編]試練の2020年を振り返る「“また絶対6人に戻るんだぞ”っていう決意を見せなきゃいけないから緊張しました」

Pop'n'Roll

かみやどにとって、2020年は試練の1年となった。コロナウイルスの影響により、東京・TSUTAYA O-EASTでの1周年ワンマンライブが中止となり、9月よりメンバーの石綿なこが充電のため年内の活動休止を発表。しかし、このような想定外の事態が続く中でも、彼女たちは決して歩みを止めることなく、自分たちのできる範囲でライブや特典会、配信などをひたむきに継続。11月より<かみやど東阪tour2020-2021~約束の場所へ~>をスタートし、今年1月20日(水)には、そのツアーファイナルとしてTSUTAYA O-EAST公演を開催する。この“約束の場所”と言えるO-EASTのステージに、メンバーはどのような想いを持って臨もうとしているのか。また、これからの活動に対してどのような考えを持っているのか。彼女たちの現在地とこれからを探るため、今回、石綿を含む6人にインタビューを実施。前編となる本日は、2020年の下半期を振り返ってもらった。

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編集協力:村田誠二

1本1本のライブの目標を決めてやっていけるようになりました(辻)

──前回のインタビューはちょうどアルバム『HRGN』のリリースタイミング(2020年8月)でしたが、その後もコロナの影響で思ったような活動ができなかったと思います。改めて振り返ってみて、どんな1年でしたか?

高田もも:
コロナで活動も限定的でファンの方にも会えない期間が長かったですけど、その分グループとしては新しく、こんなことしようあんなことしようって試行錯誤して成長できた1年だったんじゃないかなと思います。

──配信ライブも多くなりましたが、パフォーマンスの仕方などに変化はありましたか?

藤田みゆ:
普段のライブではお客さんに向けてレスするんですけど、配信でカメラを意識するようになりました。大きい配信対バンライブに出させていただいた時は、カメラが4台も5台もあったりして、今どこを映しているのかなって気にしながら、ちゃんとカメラ目線で踊れるようになりました(笑)。

──その一方、かみやどは有観客ライブもやっていましたよね。お客さんは声が出せないので、これまでのようなリアクションがない中でのステージだったと思います。

辻ゆか:
お客さんが声を出せない状況で最初にパフォーマンスした時は、私たち自身もすごく戸惑って、“これで合ってるのかな?”って思いながらやってたんですけど、慣れていくにつれて、お客さんにどうやって伝えていけたらいいかとか、1本1本のライブでどういうことを目標にして頑張ろうって決めてやっていけるようになりましたね。

──アルバムのリリースイベントも積極的にやっていましたが、やはりいつもとは違う雰囲気でしたか?

高田:
お客さんとの間に透明なシートがあったので、“水族館みたい~”とか言ったりしてました(笑)。あと、みなさんと一緒に初公開のMVを観る機会があったり、いろんなことをやらせていただきましたね。

──昨年はMVもたくさん作りましたよね。

桜木こと:
はい。2020年は、MVを6本撮りました。どれも思い入れがありますね。

──そんな2020年、かみやどの大きなトピックの1つは石綿さんの活動休止だと思います。石綿さんはどんな想いで休止を決断したんですか?

石綿なこ:
去年はコロナもあっていろんなことを考える年だったんですけど……何て言えばいいんだろう…………これまでの人生、常に変化していたのに去年はずっと足踏みをしてるような気がして、このままでいいのかな?って気持ちもあったり、いろんな葛藤があって、ここでいったん止まってみようと思って決めました。

──充電期間中は具体的にどういうことをしていたんですか?

石綿:
いろんなレッスンを受けてました。小さい頃からクラシックばっかりでしたけど、Jポップの編曲とか作曲を何人もの先生に見てもらったり。あとは金髪にしました(笑)。

──(笑)。大きな変化ですね。

石綿:
せっかくこの時間をいただいたので、自分の可能性がどれくらいあるかってことを知るためにも普段できないことをやってみようと思って。

──編曲や作曲のレッスンは、みっちりやっていたんですか?

石綿:
そうですね。個人で先生を見つけて、課題をいただいて、それを1つひとつクリアしていって。あとはピアノの自主練ですね。基本、ずっとピアノに触ってました。

──ほかのメンバーのみなさんは、石綿さんの活動休止の話を聞いた時にどのように思いましたか?

桜木:
なこちゃんが活動休止するって言われたのが、ファンの方に公表する3日前とかで、“どうしよう?”って思いました。やらなきゃいけないことはいっぱいあるし……。

辻:
時間だけ進んでいくしね。

桜木:
このご時世で考えることがどんどん多くなってきてる中で、1人休むってことになったら、また考えることがいっぱいになって……なこちゃんがやってくれてたMCも、じゃあ誰がどうやって回すのか?とか、私たちそれぞれの役割についても、この6人だったからこそ自分の立ち位置がだんだんわかってきて、素のままの自分でいられるっていう部分があったのに、5人になったらどんな変化が起きるのかってすごく心配で……。だから、その話を聞かされた時は焦りと不安しかなかったですね。5人になって初めてのライブの時も、まず第一にファンの方がどう思うか、すごく不安だったし、特になこちゃんのファンががっかりしちゃうかもしれないけど、“また絶対6人に戻るんだぞ”っていう決意を見せなきゃいけないから、すごく緊張しました。

辻:
やばかったね。

桜木:
“緊張する、緊張する”って言いながらやってたよね。

辻ゆか(かみやど)

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桜木こと(かみやど)

やっぱりアイドルが好きだから、もう1回頑張ろうと思いました(石綿)

──石綿さんの話を伝えられてから、次のライブまでどのくらい期間があったんですか?

辻:
2週間くらいだったと思います。その間に5人のフォーメーションに変えたり、歌割りを変えたり。

桜木:
次のライブが終わってからも、5人バージョンの振り入れをし続けましたし、ツアーでは新しい試みで全公演で1曲ずつカバー曲もやっていたので、それも覚えなきゃいけないし、もう大変でしたね(笑)。カバーはYouTubeに、もう10曲くらい上がっているんですよ。

──最新ではNICO Touches the Walls「手をたたけ」のカバーが上がっていましたね。そういう試みも含め、急に覚えることが増えたわけですね。逆に、今まで石綿さんがやっていたMCをほかのメンバーがやるようになって成長した部分や、新たに気づいた部分もあったのでは?

高田:
そうですね。ももがMCをやらせていただいたんですけど、今までなこちゃんに任せっきりだったものをももがやるのは頼りないので、みんなが手伝ってくれるようになって(笑)。でもそこで1つ成長できたと思ったし、あとは、なこちゃんのパートをみんなに割り振ったので、例えば「GO!!!」で言うと、今までここちゃんはラップとかやらなかったのに、急に振れられてやってみたらめちゃくちゃよかったとか、セリフの部分も、ももとここちゃんが割り振られて、やったことなかったけど意外とファンの方に褒めていただいたり、新しい発見もいろいろありました。

──萩田さん、いきなりラップを振られてどうでした?

萩田ここ:
(笑)。いろんな曲の新しい歌割りが送られてきた時に、1曲ずつ確認していって「GO!!!」を見た瞬間に“あ……私か……”って思いました(笑)。

全員:
あはは(笑)。

──(笑)。では、かなり練習しました?

萩田:
最初はどうしたらいいかわからなくて……。でも、ボイトレ(ボイストレーニング)で練習してだんだん慣れていくうちに、みんなからも“よくなってきたね”って言われるようになりました(笑)。

──石綿さんはそんな5人の姿を見ていたんですか?

石綿:
YouTubeで必ずライブを観ていましたけど、どんどん新しい曲が増えていって、“今、こういう曲をやってるんだな”って思ってましたし、グループメールでも、次はこういう曲をカバーするんだなとか、今神戸に行ってるなとか(笑)、あと、私たちいつもライブの時に楽屋で食べる物のリストをスタッフさんに送って買い出しに行ってもらうんですけど、“ああ、今日もサラダ食べてるな”とか確認してました(笑)。

全員:
あははは(爆笑)。

石綿:
YouTubeを観ていても、MCで“必ずまた6人体制で”とか“なこちゃんが”って言ってくれるメンバーもいて、みんなの優しさを感じました。

──離れたからこそ気づく大切さってありますよね。

石綿:
そうですね。でも、けっこう連絡は取っていたんです。(桜木を見ながら)桜木とは1番取ってたよね? 近況報告で“最近こうだよ”とか、何もなくても“最近どう?”とかLINEしたり。でも、4ヵ月間、充電期間をいただきましたけど、一歩引いた目線でメンバーのライブを観ていて、もう(充電期間の)半ばくらいには、自分がいなくてもあまりにも成り立っていたので、もう私が戻る場所はないんじゃないかなって、正直思っちゃいましたね。5人が頑張っている姿を観て、もうスタッフさん目線で“頑張れ!”って。

──充電期間は、当初から決まっていたんですよね?

石綿:
そうですね。私が“休みます”ってスタッフさんと話している中で、9月からって急に決まったので、メンバーに知らせたのも直前になってしまって。でも(期間は)年内までっていうのは私から言いました。

──活動休止のまま復帰しないアイドルもいるので、ファンの方は心配もあったのかな?という印象もあります。

石綿:
この休み期間中には、戻るって言ってても“どうせ辞めるんだろ?”みたいにめちゃめちゃ厳しい意見をいただくこともあったので、もう戻らない方がいいんじゃないかって挫けそうになることもありました。でも、この4ヵ月で変わりました……それまでの自分と比べて。1周年までがむしゃらに走ってきたところで私だけ立ち止まって、すごくわがままだし、みんなにめちゃくちゃ迷惑をかけているという自覚もあったので、本当に辞めようかとも考えたんです。でも甘えさせてもらって休止するという選択をして。

──活動休止期間は年内までと決めていましたが、客観的にグループを見て“自分がいなくてもいいんじゃないか”とまで思いながら、辞めないという選択をしたのはなぜですか?

石綿:
休み中にもファンの方が毎日送ってくださる応援のDMを見たりしていて、1人でもこういう方がいる限り頑張らなきゃいけないなって思いましたし、やっぱりアイドルが好きだから、今辞めたら後悔するなと思ったので、もう1回頑張ろうと思いました。

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