top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

元プロが率いる鹿児島城西(鹿児島)が2度目の甲子園のために直面する課題

高校野球ドットコム

 このスローガンが掲げられると、「試合の中でも選手間でミスをカバーし合う意識が出てきて一体感が生まれてきました」と乗田主将は効果を肌で実感していた。

 少しずつではあるがチームとしての完成度を高めていった鹿児島城西。その完成度は練習の雰囲気からも感じられたが、バッティング練習を見ていると、映像を撮影しているシーンが見受けられた。近年は練習の様子を撮影するチームが増えてきたが、鹿児島城西でも3台のタブレット端末があり、気軽に撮影できる環境が整っているとのこと。

 この効果を乗田主将はこのように語る。
 「撮影した映像は自分たちの携帯に送って、それを自主練習で確認をして課題を克服するようにしています。どこが悪いのかすぐにわかりますし、監督は自主性を重んじる方なので、それを上手く活用できていると思います」

 またピッチングの様子を見ると、キャッチャーが通常よりも3~5メートルほど後ろに座って構えていることがあった。この練習について、板敷投手に聞かせてもらった。
 「いつもより長い距離で投げ込むことでボールの威力はもちろんですが、伸びも変わってくるので、ピッチングにも効果のある練習になっています」

 他にも様々な工夫を凝らしている鹿児島城西は秋季大会に入ると、3回戦で県内のライバルである鹿児島実との対戦が待っていた。そこまでは佐々木監督の思い描くような野球ができず、「相手に助けられながらの勝利であまり内容が良くありませんでした」と板敷は振り返る。

広告の後にも続きます

 試合は先取点を許しながらも中盤からリードを奪い、主導権を握る展開。終盤に追いあげられるも、ダメ押しの3点を加えるなど8対4で勝利。何とかベスト8進出を決めた。
 「投手陣が最少失点で抑えてくれているなかで、打線が光ったと思います」(長 隆稀)

 準々決勝の吹上にも勝利し、2年連続での九州大会に王手をかけた鹿児島城西。しかし準決勝の神村学園には1対14という大差を付けられて敗戦した。

 この敗戦について「鹿児島実の時はまとまっていたのですが、神村学園戦では弱みを見せてしまいました」と林が振り返ると、長は結束という観点からこのように語った。
 「鹿児島実に勝利して気が緩んでしまい、神村学園の時はバラバラだったと思います」

 選抜の道は閉ざされ、甲子園へ行く道は夏の大会のみとなった鹿児島城西。秋の大会では投手力だけではなく、チャンスで1本出せなかったことも反省し、練習試合を戦い抜いた。乗田主将は「年内最後の方の試合では2桁得点や、チャンスで1本出せていたので、段々よくなってきました」と確かな手ごたえを感じながら冬場に入った。

 再び甲子園の舞台に行くために追い込みをかける鹿児島城西を代表して、最後に乗田主将に意気込みを語ってもらった。
 「秋は悔しい思いをしたので、甲子園に向けて春と夏はその悔しさをぶつけられるような戦いが出来ればと思っています」

 初めて全国の舞台を知ったことで、新たな課題にもぶつかった鹿児島城西。その課題を乗り越えるためにも2度目の大舞台へチームが1つの束となって、再び聖地を目指す。

(取材=編集部)


  • 1
  • 2

TOPICS

ランキング(スポーツ)

ジャンル