top_line

【new】エンタメウィークをアプリで読もう

ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展

cinefil

まるで物語に出てくるような美しいヨーロッパの小国、リヒテンシュタイン候国をご存知ですか?
世界で唯一、侯爵家(君主)の家名が国名となっているリヒテンシュタインは、スイスとオーストリアに挟まれ、アルプスに抱かれた国土にライン川が流れる小さな国ですが、豊かな富を持った侯爵家が収集した世界屈指の美術品を所有しています。

その3万点にも及ぶ華麗で優雅なコレクションは、ヨーロッパの宝石箱のようです。
侯爵家秘蔵のルーベンスや、ヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)を含む北方ルネサンス、バロック、ロココなどの油彩画と、ヨーロッパでも有数のウィーン窯を中心とする優美な陶磁器など、合わせて126点が一堂に会しています。

貴族の多忙な仕事に追われる日常を癒してくれる美しい絵画や磁器、食事の時間に華やかな色どりを加える食器類も、歴代の侯爵にとって重要なものでした。
優雅で煌びやかな侯爵家の至宝を是非、この機会にご鑑賞ください。
それでは展覧会の構成に沿っていくつかの作品を紹介いたします。

第1章 リヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族の生活

ウィーンの南方には、家名と同じ古城があり、12世紀の古くからリヒテンシュタイン家の所有となっていて、この家系が長い歴史を持っていることがわかります。
歴代の当主はオーストリアを統治していたハプスブルク家に仕え、その一方で、豊富な財源で領地を購入し、支配地を拡大していきました。
1608年、カール1世侯(1569-1627)の時に侯爵の地位を獲得し、1719年アントン・フロリアン侯(1656-1721)の時に、遂にリヒテンシュタイン侯国が成立しました。
カール1世候以降、歴代の侯爵が時間をかけて、優れた美術品の収集を行い、特にカール・オイゼビウス侯(1611-1684)は「美しい美術品を集めることにこそお金を使うべき」との家訓を遺しています。
こうして受け継がれたコレクションは戦火をくぐり抜け、世界の人々を魅了する珠玉のコレクションとなったのです。
第1章では侯爵家の人々の肖像画と、貴族生活をよく表した絵画が紹介されています。

ヨーゼフ・ノイゲバウアー 《リヒテンシュタイン侯フランツ1世、8歳の肖像》 1861年、油彩・キャンヴァス
© LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

広告の後にも続きます

フランツ1世(1853-1938)が8歳の時の肖像画。
ブロンドの長髪が美しい美少年で、幸せに満ちた表情で描かれていますが、晩年には、激動の時代を迎えます。

第2章 宗教画

TOPICS

ランキング(映画)

ジャンル