top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

発表★ノージル賞2020|ノージルが分泌されるこの店この料理5選

80C[ハオチー]

辛いものが好きな皆さんは、唐辛子をガリッと齧ると、なにかスイッチが入って気持ちよくなる感覚を感じたことはありませんか?私はそれをノージルが分泌された!と認識しています。ノージルを漢字で書くと脳汁。すなわち脳内麻薬のようなものです。

格闘漫画の『刃牙(バキ)』シリーズがお好きな方は、主人公の範馬刃牙が耳をひねるだけでエンドルフィン(≒ノージル)を分泌させて「死に際の集中力」を発揮するシーン、覚えていますよね。刃牙が飛騨の山奥で、夜叉猿との死闘を経て会得したあの奥義です。

『グラップラー刃牙』37巻より。主人公の範馬刃牙は、耳をひねって(左上)エンドルフィンを放出し、死に際の集中力を発揮できる奥義を会得した。当記事では、この奥義を身につけなくても、近い感覚が得られる(と思う)料理を紹介する。 ©板垣恵介(秋田書店)1991

私がノージルに目覚めたのは、仕事で中国江蘇省に住んでいた2016年頃。当時は火鍋ブームなのか、辛い料理が少ないこの地にも雨後の筍のように四川・重慶風の火鍋屋が増え、気が付けば住居の徒歩圏内に5軒。家の目の前に、成都の有名な麻辣火鍋チェーン「小龙坎老火锅(小龍坎老火鍋)」が開店したときは、運命を感じたものです。

赴任当初はさほど辛いもの好きではなかったものの、火鍋屋で食べるセンマイ、ガチョウの腸、豚の脳味噌、鴨血などの美味しさが徐々にわかり、定期的に食べるようになった頃、ふと気がつきました。

「火鍋を食べていると、なんだか頭の中がスッキリして、テンション上がって気持ちいい!」

刃牙のように耳をひねるだけ…とはいきませんが、飛騨の山奥で夜叉猿と戦わずとも、お近くのレストラン(もしくはご自宅)で辛いものさえ食べればハイになれる。ノージルはコスパのよい、とてもお得な楽しみなのです。

ノージル分泌のメカニズムとは?

広告の後にも続きます

NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」の2019年4月19日の放送回まとめによれば、辛いものを食べると以下の仕組みで気持ちよくなり、ハマってしまうそうです。

・「辛い」は味覚ではなく「熱い」という感覚。
・本来は43度以上の熱に反応する口の中の受容体が、カプサイシンに反応する。
・脳は命の危険を感知し、脳内麻薬(βエンドルフィン)を分泌する。
・脳内麻薬は強い快感を引き起こし、痛みに耐えられるよう作用する。
・これを繰り返した結果、やみつきになってしまう。

命の危険!この反応を喜んでいるとは、冷静に見るとやばい感じがしますが、ランナーズハイと原理は近いようです。四川料理でいうところの爽(shuang:シュワン)=辛いものを食べて気持ちいい!という感覚も、これに当たるかと思います。

四川省や貴州省、湖南省などで見かける風景。photo by shutterstock

そこで本稿では、今年、私が東東京の中華を食べ歩く中で見つけたノージルがほとばしる店の料理を〈ノージル賞〉と称し、5つの賞をノージル分泌量(注:本人自覚による)の順にご紹介いたします。

ノージル生理・医学賞|唐辛子の使い方に刮目せよ!「貴州火鍋」の干拌粉(新小岩)

首都圏の中華ヲタの間では知られる、恐らく日本唯一の貴州料理専門店であるこちら。貴州省の中でも、唐辛子の一大産地として知られる遵義出身のお二人が切り盛りしており、「貴州人怕不辣(貴州人は辛くないことを恐れる)」を地で行く辛さが味わえます。

お客さんの希望と顔色に応じて辛さは加減してくれますが、基本的にはお通しからご飯ものまでほぼ全て唐辛子が入っており、ノージル源には事欠きません。干し納豆、ドクダミ、干し蕨など独特の食材や、酸菜、泡菜など発酵系の食材が多いのですが、ノージル的に注目すべきは唐辛子の使い方。

貴州火鍋の店内には唐辛子加工品販売コーナーがある(photo by サトタカ)
  • 1
  • 2

TOPICS

ランキング(グルメ)

ジャンル