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ノムさんの毒の言葉術でヤクルトが勝ち越し【1995年4月9日】

週刊ベースボールONLINE


来日初登板初先発で勝利投手となったテリー・ブロス

 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は4月9日だ。

 東京ドームでの対巨人開幕3連戦の前日、ヤクルト・野村克也監督は会見で毒を吐いた。

「あの2人は目指している野球から逆行している存在だった。悪くいえば劣等生。だから惜しい選手を失ったとは思えない」

 この年、ヤクルトから巨人に移籍した広沢克己とハウエルだ。ともに1992、93年連覇の中心選手で、このときは巨人で開幕カードのスタメン。野村監督の発言を伝え聞き、2人ともかなり感情的になっていたという。

 迎えた7日の開幕戦は斎藤雅樹の好投で巨人が先勝したが、2戦目はヤクルトが新助っ人ミューレンの逆転打もあって勝利。4月9日は、第3戦があった日だ。

 ヤクルトの先発は2メートル超の長身右腕・ブロス。来日初登板だったが、5回1失点で勝利投手に。打っては、阪神を自由契約となり入団したオマリーが3回に決勝の2点タイムリー。新助っ人2人の活躍で3対2と勝利した。「ブロスは合格点や。オマリーもよう打った。二死から2点タイムリー。あれこそ四番やで」とノムさんも大称賛している。

 さらに「ホンマ、面白すぎるわ。なにがって? まさか最後に送ってくるとはな」とノムさん。

 巨人が1点差に詰め寄った9回裏無死一塁でマックに送りバントをさせたシーンを指している。マックはこれに失敗。一走になって今度は二盗失敗となったが、「同点なら分かるが、1点負けている場面でな」と追い打ちのチクリで、あとはニヤニヤと含み笑いをした。

 プライドの高いマックは、送りバントのサインに内心カッカしていたはず。そこで敵将の言葉を聞いたら……。なお、同年は彼ら新助っ人の力もあってヤクルトは優勝、日本一となっている。

写真=BBM

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