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縫製業界に明暗!「家庭用ミシン」売上好調でも大手アパレルは閉店ラッシュ

アサ芸Biz

 コロナ禍では思ってみなかったものが売れたりする。すでに家庭ではほとんど見かけられなくなった、家庭用ミシンが売れているのだという。

 東京商工リサーチによれば、ブラザー工業は21年3月期の家庭用ミシンの販売台数で前期比3割増を見込む。蛇の目ミシン工業も、20年4〜9月の国内外の販売台数がやはり前年同月比で3割伸びた。JUKIも同様で、20年1〜6月期が2割以上の伸びだ。

「要因は自作マスクの需要でしょう。そこに加えて、巣ごもり需要に結び付いたんだと考えられます。衣服の簡単なリメイクや自分だけの1品モノの楽しさに目覚めた人もいたことでしょう。事実、家庭糸や手芸屋の売り上げが伸びていて、特に手作りマスクに必要なヒモや布地が売れているようです」(経済ジャーナリスト)

 一方で産業用ミシンは苦戦していて、縫製機器や産業機器メーカーの業績は落ち込んだ。それもそうだろう。アパレル業界はコロナ禍をモロに食らった業界。レナウンやブルックスブラザースなどの有名企業が倒産し、オンワードホールディングス、ワールド、TSIホールディングス、三陽商会、レナウンの総合アパレル大手5社では3000をゆうに超える店舗が閉鎖の憂き目に。未曾有の閉店ラッシュだ。

 さらにはスーツ業界も同じく大苦戦。21年3月期を開示した、「洋服の青山」の青山商事は純利益で292億円の赤字、「AOKI」のAOKIホールディングスは53億円、「紳士服のはるやま」のはるやまホールディングスは35億円の赤字予想で、20年9月期の決算を公表した「紳士服のコナカ」のコナカは129億円の赤字と、大手4社全てが赤字に沈んでいる。

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「入学・卒業・入社式と就活が減少して目に見えて需要が減っていますからね。さらにはテレワークの増加と定着で、さらに仕事場でスーツを着ることは少なくなります。既存店舗の相当数が立ちいかなくなるので店舗閉鎖は急務」(前出・経済ジャーナリスト)

 というのがアパレル業界の惨状なのだが、本格倒産は21年になってからの見方もある。長い冬になりそうだ。

(猫間滋)

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