
ディズニーのクリスマス向けショートフィルムに滝泣:Disney Parks/youtube
来月はもう12月。あっという間に2020年が終わりを迎える時期に近付いた。12月といえばクリスマス。今年はコロナの影響で、家族や友人たちと集まっての賑やかなパーティーも自粛傾向にあるが、この時期海外では有名企業がリリースするクリスマス用のCMが注目を集める。
今年は、ディズニーが先だってクリスマス用ショートフィルムを公開。心揺さぶるストーリーと音楽が、視聴者に感動を与えた。
Celebrate 40 Years of Disney and Make-A-Wish With New Short Film
ディズニーがクリスマス向けの心震えるショートフィルムを公開
11月9日、ディズニーは少し早めのクリスマス用ショートフィルムを公開した。
物語は、ディズニーの長い歴史を伺わせる1940年に遡る。1人の幼い少女がクリスマスプレゼントにと父親からもらったミッキーマウスのぬいぐるみは、時を経て、愛する家族に受け継がれてゆく。

image credit:Disney Parks/youtube
どれだけ時代が変わり人々が成長しても、特にクリスマスなどの特別な行事の中では、愛する家族の伝統は世代を超えて生涯の思い出を作り、家族の絆をより強く結びつける。
動画の中では、ミッキーのぬいぐるみが祖母と孫の絆を確認できる大切な役割を果たしており、祖母から贈られたミッキーを、孫娘はクリスマスが来るたびに箱から出し、思い出と愛情を共有してきた。
しかし、時間の経過とともにそうした大切な家族の“伝統行事”が薄れ始めてゆく。孫娘は成長するにつれて、スターランタンを祖母と作ることにも興味を示さなくなり、やがてミッキーの耳は古くなってちぎれてしまう。
クリスマスイブの日には友達と出かけることに夢中で、祖母の思いに心を寄せることもなくなってしまった孫娘。そんな彼女の成長を、複雑な気持ちで見守る祖母。

image credit:Disney Parks/youtube
だが、孫娘は気付く。帰宅して祖母の姿がないことに。そして、過去を振り返って、2人で共有して来た大切なものが失われつつあることに。
孫娘は、耳が破れたミッキーを手にし、あるサプライズを思いつくー
感動のエンディングは、動画を閲覧して頂くとして、この作品はイギリス在住でジャマイカと中国の血を引く19歳のシンガー、グリフ(Griff)が歌う『Love Is A Compass』の感動的ヴォーカルと相まって、心震える1本に仕上がっている。
慈善団体と提携したキャンペーンのために制作
From our family to yours(私たちの家族からあなたの家族へ)というキャプションが付けられ、世代を超えて大切なものを家族で共有する絆を伝えているこのショートフィルムは、ディズニーが40年にわたりパートナーシップを結んでいる慈善団体『Make-A-Wish』のキャンペーンの一環として制作された。
今回のキャンペーンでは、映画の中に登場する「限定版ヴィンテージミッキー」のぬいぐるみがオンラインのディズニーストアで購入でき、それらの利益は全て同慈善団体へと寄付されるという。
また、ディズニー側はファンにSNSを介して、過去と現在に経験したクリスマスの思い出をシェアするよう呼びかけ、特別な思い出がシェアされるごとに同団体へ1ドルずつ、最大10万ドル(約1054万円)を寄付することを約束した。
We are proud to announce the launch of a very special campaign where, with your help, we are pledging to donate up to $100,000 (USD) to @MakeAWishIntl – who help grant the wishes of critically ill children. pic.twitter.com/uAT04xzMLl
— Disney UK (@Disney_UK) November 10, 2020
このキャンペーンは、12月31日まで継続される予定であり、Make-A-Wish Internationalの社長兼CEO(最高経営責任者)は、「ディズニーとの40年間のパートナーシップは、すでに世界中の子供たちに多くの願いを叶えるのに役立っています。このクリスマスキャンペーンに参加できることをとても嬉しく思います」と述べている。
なお、ショートフィルムを閲覧した人からは「美しくて心が温まった」「涙出た」「このCMよりいいCMを作るのは大変だろうな」「今年はいろいろ辛い時期だけに、こうした家族の絆を描いた作品はタイムリーだね」「ディズニー、感動をありがとう」といった声が寄せられている。
written by Scarlet / edited by parumo