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平沢大河、3年目の本格開花へ

週刊ベースボールONLINE


平沢は遊撃のポジション奪取へ加速している

「チームの中ではショートとして一番多く出たい」。2018年もこれが平沢大河のターゲットだ。

「レギュラー」とまでは口にしない。それでも今季、その目標のハードルが上がった。ドラフト2位でトヨタ自動車から加入した藤岡裕大が、春季キャンプから攻守走で即戦力の期待に応える能力を発揮。三木亮&平沢との三つ巴と見られた遊撃争いからあっさりと抜け出し、井口資仁監督に「誰が見ても抜けている」とまで言わしめた。

 新指揮官は開幕時のレギュラー&打順を簡単にはいじらないことを明言している。3年目の飛躍を期す平沢の前に早々と暗雲が漂ったが、藤岡裕が3月3日に行われたオープン戦開幕戦の日本ハム戦(札幌ドーム)で盗塁を試みた際に首を痛めるアクシデントに見舞われた。

 期せずして巡ってきたチャンス。これを見事にモノにしようとしている。6日の巨人戦(ZOZOマリン)に「九番・遊撃」でスタメン出場して2安打を放つと、以降も毎試合のように安打を重ねている。

 裏付けはある。春季キャンプでは練習開始が例年より1時間早まった中で、連日のように早出特打を続け、誰よりも遅くまでウエイトルームにこもっていた。「今年ダメなら終わり」。20歳にして、そんな危機感を抱きながら自らを磨いてきた。

 井口監督が掲げる“走塁改革”の意識も、体にたたき込んでいる。象徴的だったのが17日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)だ。6回、死球で出塁して一死一、二塁となった場面。中村奨吾の一塁後方への飛球をソフトバンクの高田知季が背走しながらファウルゾーンでスライディングキャッチ。その瞬間、二走・吉田裕太と一走・平沢がタッチアップで進塁し、直後に井上晴哉の逆転となる2点適時打を呼び込んだ。

 確かな脚力を備えながら「走塁には自信がない」と言っていた平沢の意識が、着実に上向いていることが確認できる好走塁だった。確かな成長の跡を見せる平沢に、井口監督も「(藤岡の一時離脱も)大河にとってはチャンス。自信を持って開幕まで継続してほしい」と期待を隠さなくなっている。

 眠れる大器の本格開花。そのときが着実に近づきつつある。3月30日、本拠地ZOZOマリンでの楽天との開幕戦。遊撃のスタメンに名を連ねることができるのか。残り10日間、平沢にとって2018年最初にして最大のチャレンジが続く。

文=杉浦多夢 写真=川口洋邦

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