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ドラフトの各球団卓上には獲得候補と、戦力外候補…残酷な2つのリスト「1人獲れたら1人クビに」

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若者たちが心を躍らせて指名の声を待つドラフト会議(写真は2017年のもの)。その裏側では残酷な“選別”も実施されている。 (photograph by Kyodo News)

野球ファンにとどまらず、世間の人々が高揚感と期待感をもって凝視するドラフト会議は、2020年の今年も大きな話題となった。しかし入る人がいれば“去る人”もいる。そんなシビアな現実を思い知らされるコラムを再公開する。(初公開:2017年11月13日

 ドラフト会議が終わって、各球団は指名選手への挨拶に東奔西走の毎日のようだ。

 その間にも、アマチュア野球の公式戦は続いている。大学野球なら、「明治神宮野球大会」の予選にあたる各地区の出場校決定戦が行なわれ、また京セラドーム大阪では、社会人野球の秋の全国大会である「日本選手権」が始まった。

 このドラフトで指名した選手ももちろん“最後のご奉公”として出場するし、来年以降の“候補選手”のプレーぶりも見ておかねばならない。

 スカウトたちは、入団交渉の合間に現場にも足を運んで、忙しい日々はドラフトの後も続いている。

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 ドラフト会議の2日後、東北楽天から戦力外通告7選手の名前が公表された。歩調を合わせるように、各球団からも次々と戦力外が発表された。

選手リストを見て「じゃあこいつ、クビ……」

 こうした動きは毎年のことだ。

 ペナントレースが終了した球団は、例年なら10月に入るとすぐ第一次の戦力外通告を発表する。そしてさらに、ドラフト会議が終わって、新戦力の大筋が見えたところで、2回目の戦力外通告が行なわれる。

 ドラフトを数日後に控えたある日、ある球団のスカウトの方から、こんな話を耳にした。

「ドラフト会議っていうのは、すごいんですよ。テーブルの上に“リスト”が2種類置いてあるんです。1つは指名候補者のリスト、もう1つはウチの球団に在籍している選手のリスト。つまり“選手名鑑”みたいなものですね。指名が始まるでしょ……1位で左ピッチャーが獲れた!ってなると、選手名鑑係の編成担当が『じゃあ、こいつ、クビやな……』って、ウチの左ピッチャーの名前の上に“×”付けるんです。2位でショートが獲れた! そうすると今度は、ウチのショートが1人クビになる。それが、こっち側にとってのドラフトっていうものなんですよ」

「自分も戦力外になっているから嫌なもんです」

 笑いをまぶして語ってくれたから、余計に残酷な現実があぶり出される。

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