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競合多数のドラ1選手、3年以内のタイトル奪取率は?

週刊ベースボールONLINE

 8球団から指名された野茂英雄のように、プロ注目の選手は指名が競合することが多い。では、複数のチームから指名されるような注目選手は、その期待に応えることができているのだろうか? 今回は、過去20年のドラフトを対象に、1位指名で3チーム以上競合した選手の「3年以内のタイトル奪取率」を探ってみた。

3年以内のタイトル奪取率はまさかの……



4球団競合の末、13年に阪神に入団した藤浪。1年目から10勝を挙げた

 今回は「プロ3年以内のタイトル奪取率」ということで、2000年から今年がプロ4年目となる2016年ドラフトまでを調査。この期間のドラフト1位で、3チーム以上が競合した選手は以下の21人だ。

●2001年
寺原隼人(4球団競合)

●2006年
田中将大(4球団競合)
堂上直倫(3球団競合)

●2007年
佐藤由規(5球団競合)
中田翔(4球団競合)
大場翔太(6球団競合)
長谷部康平(5球団競合)

●2009年
菊池雄星(6球団競合)

●2010年
大石達也(6球団競合)
斎藤佑樹(4球団競合)

●2011年
藤岡貴裕(3球団競合)
高橋周平(3球団競合)

●2012年
藤浪晋太郎(4球団競合)
東浜巨(3球団競合)

●2013年
松井裕樹(5球団競合)
大瀬良大地(3球団競合)
柿田裕太(3球団競合)

●2014年
有原航平(4球団競合)

●2015年
高橋純平(3球団競合)

●2016年
田中正義(5球団競合)
佐々木千隼(5球団競合)

新人王に輝いたのは3人のみ



高卒1年目の07年、11勝を挙げて新人王に輝いた田中

 20年もさかのぼると、すでに現役を退いている選手もちらほらいる。こうした3球団以上競合した選手のうち、新人王に輝いたのは以下の3人のみ。

・田中将大(2007年)
・大瀬良大地(2015年)
・有原航平(2015年)

 21人中3人なので、3球団以上競合のドラ1選手が新人王に輝く確率は約14.3%。1位指名、それも複数のチームから指名されるほどの注目選手としては物足りない数字だ。

 ちなみに、新人王となった3人のうち、大瀬良と有原は大卒での獲得だが、田中は高卒1年目での受賞。高卒1年目投手による新人王獲得は1999年の松坂大輔以来で、平成では松坂と田中の2人しか達成していない快挙だ。

 では、プロ入りから3年以内で「個人タイトルを獲得した選手」は何人いるのだろうか? 上で挙げた21人の成績を調べたところ、なんと藤浪晋太郎(最多奪三振/2015年・プロ入り3年目)ただ1人という結果になった。確率は驚きの約4.7%。中には長期育成を計画している高卒選手もいるが、それでも複数チーム競合の期待のルーキーが、「3年以内で個人タイトル奪取率4.7%」というのはかなり厳しい。早いうちからの活躍を望むのは難しいようだ。

 もちろん、田中将大、中田翔、菊池雄星、大瀬良大地、東浜巨、有原航平、松井裕樹など、後に最多勝や最優秀防御率、最多打点などの個人タイトルを獲得した選手もいる。しかし、ここ20年の競合多数の1位指名選手を見ると、ドラフト時の期待を超える活躍ができた選手は少ないようだ。とはいえ、現役選手は今後大きな活躍を見せてくれる可能性は十分にあり、特にまだプロ経験の浅い高橋純平や田中正義、佐々木千隼は、これからのプレーに期待したいところだ。

 今年のドラフト会議は10月26日に開催。すでに各チームの1位選手が誰になるのか話が広まってはいる。しかし、当日ふたを開けると「まさか!」という展開があり得るのがドラフトの面白いところ。思わぬ競合多数選手は出てくるのか、その行方に注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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