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難しい新外国人選手の評価

週刊ベースボールONLINE


インパクトまで一直線。コンパクトなスイングながらフォロースルーは大きい。一発を期待するよりアベレージ型である

 DeNAの新助っ人、ソトが好調だ。3月4日、オリックスとのオープン戦(ほっと神戸)では、同点で迎えた8回に決勝打となる左前タイムリーを放ち、一軍生き残りに猛アピールに成功している。来日後、実戦で8試合連続安打をマーク。オープン戦5試合で19打数6安打、打率.316と結果を残している。

 入団当初は「中距離砲」との触れ込みだったが、紅白戦で今永昇太に2発を浴びせたのを皮切りに実戦4本塁打と長打力も秘める。ラミレス監督もロペス、宮崎敏郎のバックアップとして入団した“3A通算48発男”の予想外のパフォーマンスに春季キャンプにおける野手MVPに名前を挙げ、評価している。

 とはいえ、DeNAには4つある外国人枠のうち、打者では打撃二冠のロペス、投手では昨年2ケタ勝利のウィーランド、中継ぎで62試合に登板したパットンの3人は確定。残り1枠を先発バリオス、中継ぎエスコバーの2投手と、ソトが競う状況だ。

 キャンプでは主に三塁を守ってきたが、同ポジションには昨年の首位打者・宮崎がいる。キャンプ終盤以降は、打撃を生かすために一塁や外野も守り、さらに本人は「二塁も守れる」と熱心に売り込む。

 オープン戦に入っても好調を維持するソトのバットだが、不安がないわけではない。果たしてこの調子が開幕後も続くのかどうか。昨季は新助っ人のシリアコがオープン戦で当りに当たり、打率.375で首位打者を獲得し、「五番・三塁」で開幕スタメンをもぎとった。しかし、いざフタを開けてみればパッタリと当りは止まり、シリアコはわずか1週間で二軍降格。一軍で活躍することは叶わず、結局シーズンいっぱいで退団となった。

 開幕前に打ちまくった新助っ人がシーズン開幕とともに当りが止まることは珍しいことではない。オープン戦では打者の特長を探るために、あえてストレート主体の攻めが多くなるからだ。対戦する投手も一軍当落線上の投手が多い。しかし、シーズンが始まると投げ込まれるボールは一転して際どいコースへの変化球が増える。対戦するのは一線級の先発ローテ投手だ。

「(出場は)自分で決められることではないので、選ばれるように努力を続けるだけ」と淡々と語るソトにとっては、シーズン開幕後も結果ばかりを追いかることなく、際どいコースの誘い球を見極めていけるかが成功のポイントとなるはずだ。

 今のところ、スイングはどんなボールに対しても大振りになることはなく、非常にコンパクト。与えられた一軍でのチャンスで、しっかりと対応していくことを期待したい。
文=滝川和臣 写真=小山真司

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