京都府井手町をロードバイクで活性化、監督の熱い心意気「町の誇りを取り戻すために」
京都府井手町をロードバイクで活性化、監督の熱い心意気「町の誇りを取り戻すために」
京都府の南部に位置する井手町を舞台にした映画『神さまの轍』が第七藝術劇場(大阪市)で公開初日を迎え、メガホンをとった作道雄監督、映画にも出演しているブラッキー中島隆章さんがトークショーを行った。
この映画は、ロードバイクに魅せられた若者たちの青春を追いかける物語。ロケ地となった井手町には多くの自転車乗りが町外から走りにくるが、そこに住む人の数は年々現象。作道監督はその現状を見て、映画の企画を思いついたという。

「井手町はもともと1万人が暮らしていましたが、この5年で7500人まで減ってしまった。高校もありません。大阪、京都市内、奈良にも出て行きやすい便利な町なのに。僕は、人が通過していく町なんだと思ったんです。どうやったら井手町の誇りを取り戻せるのか。どういうブランディングができるのか。ロードバイクの町として活性化できるんじゃないかと考えて、この作品を撮りました」

中島さんは、井手町に近い南丹市美山町に在住。子ども向けの自転車教室を開くなど、自転車を使った町づくりを試みている。

「自転車に乗ろうとする小さな子どもたちを応援しているのですが、安全な乗り方を教えるだけではなく、自分で危険回避する感性を付けてもらっています。体験しながら、技術と感覚を磨くスクールです。町が疲弊しているなかで、自転車というツールで町を幸せにし、また自分の町について気付くものが出てくるんじゃないかと考えています」

映画を鑑賞したお客さんから「なぜこのタイトルにしたのか」と尋ねられた作道監督は、「この映画には、目に見えない轍があります。登場人物の9年間の物語を想像するなかで、『皆さんはどうでしたか』と問いかける内容になっています」と、鑑賞した人たちも自分の道のりを振り返ることができる物語にしたという。

「この映画をきっかけにロードバイクに興味を持ってもらったり、レースを観に行ったりして、ちょっとだけ(自転車と)コミットしてほしい」と願う作道監督。

中島さんも、「映画に出てくる自転車レースのようなお祭りを開催するなど、次に繋がるエネルギーが生まれてほしい。そうすれば一度町から出た人が戻って来て、地域が再生できると思います」と井手町の未来に期待を寄せた。

映画『神さまの轍』は全国公開中。
(更新日:2018年3月8日)

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