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福田雄一監督が語る吉岡里帆「3000円の“監獄”ホテルに泊まってた」

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『明烏』は、菅田くん、城田優くん、佐藤二朗って、相当濃いメンツだけど、このコなら彼らと戦えるんじゃないかなと。その場で即決して『あなたに決めました』と伝えました」

 

ーー撮影中の吉岡さんは、どんな感じでしたか?

 

「あとにも先にも、僕の作品であんなにテイクを重ねたことはないですね。でも20回も30回もダメ出ししたのに、“できない” とは一回も言わなかったんです。だからこのコは頑張れる女優さんだなと。

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 一度、どうしてもできない演技があって、ポロッと涙が出たんです。それで二朗が慌ててフォローしたら、『涙じゃないです。目が乾いただけです』って(笑)。

 

 それから当時、吉岡は新宿の1泊3000円ほどの『いまどきこんなホテルある?』っていうようなところに泊まって現場に通ってて。よく『監獄みてえだな』って茶化してました。

 

 しかもホテルの門限が夜の12時で、一度、撮影が深夜になりそうなときに、別のいいホテルを取ろうとしたら、『勘違いしそうなので、漫喫に泊まります』って。結局、門限前に撮影が終わって『監獄に帰ります』って帰っていきましたけどね(笑)」

 

ーー当時、彼女がブレイクする予感はありましたか?

 

「売れるかどうかは正直わかりませんでした。だけどハートがすごく強いし、コメディエンヌには向いていると思いました。それに、“私は意地でも売れるんだ” という、パワーがあった。本当に、ガッツだけでやっているみたいな吉岡が大好きでしたね。

 

 だから、ドラマにもどんどん出るようになって、一流の女優さんと同じような仕事ができるようになった吉岡の腕試しに、舞台(2016年12月に公演された『ナイスガイinニューヨーク』)に呼んだんです」

 

ーー師弟関係は変わらないんですね。

 

「吉岡には、いつまでもガツガツしていてほしいという願望があるし、ブレイクするとまわりの環境は一変するので、いい意味で初心に戻れる相手は僕くらいしかいないと思うんです。

 

 じつは、『銀魂』の映画化が決まったときに、吉岡が『柳生九兵衛(「銀魂」の登場人物)をやらせてください』って言ってきたんです。だから、『お前が自分でできそうだと思うような役はやらせねーぞ』って言ってやりました(笑)。

 

 本当は楽しみですけどね、女優として売れても『明烏』のときのようなコメディがガチンコでできるかどうか。いつか試してみたいし、やれる女優さんでいてほしいと思っていますね」

 

 取材終了後、こういう取材は、最近ほとんど受けていないという福田監督に、今回なぜインタビューに応じてくれたのか聞いた。すると「なんでだろう、吉岡だからしょうがないんですよ」と笑顔で返してくれた。

 

ふくだゆういち
映画監督、舞台・ドラマ演出家 ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズなど数々の大ヒットコメディ作品を手がける
(週刊FLASH 2018年2月6日号

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