真面目に生きていても…荻原博子が教える「老前破産」の恐怖
真面目に生きていても…荻原博子が教える「老前破産」の恐怖
「このたび、私は『老前破産—年金支給70歳時代のお金サバイバル』(朝日新書)を出版しました。

「このたび、私は『老前破産ー年金支給70歳時代のお金サバイバル』(朝日新書)を出版しました。この本では“普通の人”が借金地獄に陥る現実に触れ、その対策を提示しました」

そう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。結婚して子どもを産み、マイホームを手に入れる。子どもを大学まで進学させ、幸せな老後を送るーー。これまで“人並み”と思われていた人生から転落する人が増えているという。

「実は『自己破産』が最多なのは40代で27.02%。次が50代で21.05%。40代と50代で約半数を占めているのです(日本弁護士連合会’14年調査・以下同)。また、借金の理由は『生活苦・低所得』が最多で60.24%、次いで『病気・医療費』『失業・転職』など、“生活苦型破綻”が上位を占めます」(荻原さん・以下同)

これに対し、「浪費・遊興費」「ギャンブル」などの“遊興型破綻”は少数だそう。

「しかも、自己破産した人の約半数は、負債額が500万円未満。さらに、100万円未満の人が6.61%もいて、’05年以降、増え続けています。この金額が返せないほど、余裕のない人が増えているのです」

【ケース】住宅ローンで老前破産!

会社員のAさん(53)は、35歳のとき、頭金ゼロで新築マンションを購入。当初10年間の金利は2%。11年目以降は4%という住宅ローンを組んだ。10年もたてば、給料も上がるだろうと楽観的だった。

だが実際は給料は上がらず、マンションの価値も下がるいっぽう。妻は、息子が通う塾の月謝の足しにとパートを始めたが、返済11年目からの家計は困窮を極めることに。

そのうえ、勤め先が業績不振に陥り、虎の子のボーナスはカット。貯金も底をつき、大学に進学した息子の進学費用は教育ローンでかき集めた。その結果、今はダブルローン地獄。

自宅マンションもすでに築20年が近いが、修繕積立金が不足し、老朽化が止められない。売るに売れないマンションとローンを抱え、悪夢にうなされる日々が続いている……。

「真面目に生きていても、何かのきっかけで、一気に借金地獄に転落してしまうーー。よく『老後破産』が問題だといわれますが、本当に怖いのは、40代、50代での『老前破産』なのです」

(更新日:2018年2月13日)

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