45歳のレジェンド「葛西紀明」平昌後も2回五輪に出たい!
45歳のレジェンド「葛西紀明」平昌後も2回五輪に出たい!
  「2014年のソチ五輪前、親戚みんなで食事していたとき、私が『ロシアはお金がかかるから行けないね』って言ったんです。    そうしたら弟は、まだソチ五輪が始まってもいないのに『次の平昌五輪は韓国だ […]

 

「2014年のソチ五輪前、親戚みんなで食事していたとき、私が『ロシアはお金がかかるから行けないね』って言ったんです。

 

 そうしたら弟は、まだソチ五輪が始まってもいないのに『次の平昌五輪は韓国だし、近いから家族みんなを連れていってあげるからまかせとけ』と。

 

 以前からその言葉を目標に、自分自身を奮い立たせていたんですね」

 

 こう話すのは、葛西紀明の姉・紀子さん(48)だ。ソチ五輪といえば、葛西が41歳にして、個人としては初めて銀メダルを獲得した大会。7大会連続の五輪出場だけでも偉業なのに、メダル獲得となれば、誰もが賞賛する結果だ。それを花道に引退すると思われた。

 

 だが、世界中のジャンパーが “レジェンド” と尊敬する葛西は、スキー板を脱ぐことをまったく考えていなかった。なぜそこまで現役にこだわるのか。葛西を取材しつづけるノンフィクション作家の高橋幸春氏(67)が語る。

 

「長野五輪で、日本は団体で金メダルでしたが、彼は本番でメンバーから外されています。でも個人戦で入賞していたため、金メダルメンバーと一緒に挨拶回りを強いられた。そのときの言葉が忘れられません。『なまじ入賞してしまったから……。辛かった』と。その経験が、彼の反骨心に火をつけた。

 

 そして家計を一人で支えてくれた母・幸子さん、高校入学と同時に再生不良性貧血を患った妹・久美子さんといった家族に金メダルを見せてあげたい一心で続けてきたのだと思う。残念ながらお2人は亡くなってしまいましたが、いまでもその思いがあるのです」

 

 姉の紀子さんが続ける。

 

「腰と膝が痛いとは言っていました。でも、『何歳まで』とかは言わないですね。彼が常に目指しているのは金メダル。家族としては表彰台に立ってくれれば嬉しいけど、彼には一番しかない。あとは2位も入賞も一緒だと思っている。まわりはもう45歳かと見ていても、本人はそれでも金メダルをと思っているので、家族はそういう思いを信じて応援するしかないです」

 

 日本選手史上最多8回めの五輪には、選手団の旗手として臨む。だが今季はW杯で5位が最高と心配な点もある。

 

「あまり心配していません。というのも、シーズン当初から調子を上げてしまうと『本番の2月には疲れてしまう』と言っていましたから。2月にピークを持ってくることは大変難しいんですが、彼は五輪を7回も経験し、調整法は誰よりも知っています。

 

 ライバルだった岡部孝信さんは『還暦まで飛べ!』と激励していたし、葛西選手も『平昌後、2回くらい五輪に出たい』と。まだまだ闘志は衰えていません」(高橋氏)

 

 開会式前の2月8日、葛西は切り込み隊長としてノーマルヒル予選に挑む。
(週刊FLASH 2018年2月20日号)

(更新日:2018年2月12日)

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