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将棋に読書、密かに注目集めるヤクルトの頭脳派新人捕手・松本直樹

週刊ベースボールONLINE


ミットを手に新人合同自主トレで汗を流す松本

 ドラフト7位指名ながら、入団以来、多くの話題を振りまいている。社会人の西濃運輸からプロ入りした捕手、松本直樹のことだ。

 12月の入団会見では趣味が将棋であることを明かし、「駒をパチンと打ったらスイッチが入るんです」とほほ笑んだ。球団OBの名捕手、古田敦也氏も将棋を好み、三段を所持しているのは有名な話。松本も「相手の意図を読むのが鍛えられました」と、野球での相乗効果を実感しているようだ。

 入寮の際にはもちろん、将棋盤と駒を持参。「将棋の『金』はキャッチャーっぽいと思うんです。守りの要であり、詰めるときによく効くし、ここぞでバーンと打つ。飛車角みたいに派手に動くわけじゃなく、最後の最後に頼りになる存在」。そのたとえも、理路整然としていた。

 二塁送球タイムが常時1.7秒。俊敏な動作と強肩が目を引くが、その頭脳もすでに一級品だ。捕手の仕事は「相手(の選手)と戦う前に、相手のベンチとも戦わなくちゃいけない」。野村克也氏、古田氏の著書などを読みあさり、「捕手論」を追求してきた努力家だ。練習を視察した小川淳司監督は「スローイングを含め、すべてに期待している」とうなずいた。

 香川の進学校・丸亀高から指定校推薦で進学した立大では活躍できなかったが、社会人に進んだ後、眠っていた才能が開花した。好きな言葉は「縁の下の力持ち」。野球人生のピークは、これから訪れるはずだ。

文=富田 庸 写真=高塩 隆

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