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死骸に触れただけで失明!? 行楽地で被害続出の“やけど虫”から身を守るには?

アサ芸Biz

 コロナ禍で3密を避けたいと、アウトドア、レジャー施設、あるいはキャンプ場などへ出かける人が増えているが、そんな各地のアウトドア施設で、突然やけどのような痛みを訴え、病院に駆け込む人が急増しているという。

 都内在住のAさん(48)が、家族4人で長野の高原へキャンプに出かけたのは8月のこと。夕方からはバーベキュー、夜は家族で花火を楽しんだというが、

「翌日になり、左腕を見ると10センチくらいの線を引いたような水ぶくれができて、とにかく痛みがハンパじゃなくて。よく言う、想像を絶するような痛みだった。で、あわてて病院を受診すると、虫刺されによる皮膚炎だと。でも、虫に刺された記憶は全くなかったから、キャンプに行くのが怖くなりましたよ」という。

 実は、Aさんを襲った「犯人」は、通称「やけど虫」と呼ばれる、「アオバアリガタハネカクシ」という昆虫だった。

 昆虫学の専門家によれば、やけど虫というのはハネカクシの仲間で、体長は6ミリから7ミリ程度。日本全域に生息し、平野部の水田などで春から秋にかけて多く見られるという。さらに、光に集まる習性があるため、夜間には自動販売機の電灯に寄せられ、また、窓の隙間から家屋に侵入することもあるため、家の中での被害も多いという。

「この虫は体液のなかに『ペデリン』と呼ばれる有毒物質が含まれ、成虫だけでなく卵、幼虫、蛹といかなる状態でもその有毒性があります。払い落としたり、叩いたりして体液が付着すると、数時間後〜半日後、付着した箇所が皮膚炎症状を起こします。つまり、一般的な虫刺されではなく、触っただけでも体液が付着すれば激しい痛みを伴う皮膚炎症に見舞われるということ。なので、極端な話、体液が残っている死骸を素手で触れば、水ぶくれになる。さらに、指に付着した体液が目に入れば、結膜炎や角膜潰瘍などの感染症を引き起こし、最悪、失明するケースもあるので、細心の注意が必要になります」(昆虫学の専門家)

 こんなに厄介な昆虫が、全国各地の行楽地に生息していると思うと、おちおちキャンプにも出掛けられなくなるが、どうやってやけど虫を追い払えばいいのだろうか。

「正直、日本中の水場にいると考えていいので、リスクをゼロにするのは至難の業。ですから、そういった場所に出かける際は、長袖、長ズボンを着用し、首にも必ずタオルを巻くこと。できれば長靴を履いたほうがいいでしょうね。ただ、それでも、顔などにへばりつく場合があるので、そんな時は潰さずに息や風で吹き飛ばすか、タオルやハンカチを使うなどして、そっと払い除けるようにしてください。体液が付いたと感じたら、すぐ水で洗い流し、少しでも痛みが出たら、酷くならないうちに医療機関の受診をお勧めします」(前出・専門家)

 やけど虫の活動期間は3月〜11月。特徴はアリのような形で、頭部・後胸は黒、前胸・中胸はオレンジ色で、尾の2節は黒。この虫を見かけたら、とにかくその場から遠ざかる、それが最大にして唯一の防御法ということか。

(灯倫太郎)

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