このままじゃ終われない! 2018年、男・村田修一、脳腫瘍と戦う横田慎太郎の再起を見たい
このままじゃ終われない! 2018年、男・村田修一、脳腫瘍と戦う横田慎太郎の再起を見たい
 今オフの退団選手の話題というと、真っ先に松坂大輔(元ソフトバンク)が挙がる。「腐っても鯛」と言ったら失礼だが、NPB復帰後の3年間で1回しか1軍登板がなくとも今なお注目されるのは、スーパースターたる所以だろう。

 しかし、このオフはほかにも注目したい「このままじゃ終われない男たち」がいる。その執念はいずれも松坂に負けずとも劣らない。

 今回は来季に一縷の望みをかけ、再起を目指す2人の選手を紹介したい。

松坂世代の強打者も忘れるな!

 チームの若返りを理由に戦力外を通告され、2017年限りで巨人のユニフォームを脱いだ村田修一。

 2011年オフにFAで横浜から巨人へ移籍し、2012年からのリーグ3連覇に貢献。また、移籍組ながら2014年から2年に渡って選手会長を務めるなど、チームメイトからの人望も厚かった。

 2015年以降の成績はやや安定を欠いているが、それでも2017年は打率.262、14本塁打、58打点。マギーの加入でレギュラーの座を奪われたが、限られた出場機会で存在感を発揮し、そこそこの成績を残した。まだやれる力があるだけに、「若手育成」を理由に戦力外を告げられたことには、忸怩たる思いがあるだろう。

 オカルトめいた見方ではあるが、近年では2015年と2017年に成績を落としているといるので、隔年で好不調の波がくるという意味では、2018年は活躍する年だ。戦力外からの反骨心も相まって2018年は復活する可能性が高い。「男・村田」がこんな終わり方をするのは惜しい。村田の意地に賭ける球団はないものだろうか……。

大病からのカムバックに期待!

 2013年のドラフトで上位の2位指名を勝ち取り阪神に入団した横田慎太郎。ロッテなどでプレーした横田真之を父に持つ走攻守揃った野手で、横田と入れ替わるように引退した桧山進次郎の背番号「24」を用意されたように、将来を嘱望されていた。

 2016年には開幕スタメンに名を連ね、あらためて首脳陣の期待値の高さを知らしめたが、2017年の春季キャンプ中盤に脳腫瘍が判明する。

 22歳という若さでの大病だったが、チームを離れて約半年間、治療に専念。秋にはトレーニングができるところまで回復した。

 ただ、現状は2018年のキャンプインへ向けてのリハビリに努める段階にあり、育成選手契約に。背番号も「24」から変更となったが、球団の計らいにより、横田が支配下登録選手に復帰するまで「24」が空番になることも発表された。

 この球団の心意気に応えるためにも、横田には是が非でもリハビリを成功させて、もう一度「24」を背負ってもらいたい。


達人とともに再建の道を歩む

 最後に、選手ではないのだが、復活を期待したい球団としてヤクルトを挙げたい。2018年のスローガンは「SWALLOWS RISING 再起」に決まった。

 このスローガンには「この悔しさを胸にもう一度立ち上がり、再び上を目指そう」という思いが込めている。2017年は球団ワーストの96敗と、あわや大台の100敗が危ぶまれる歴史的大敗を喫しただけに、再起を期す心情をストレートに表現したように思える。

 真中満監督からバトンを受けた小川淳司監督は、かつて2010年にシーズン途中からヤクルトの監督を引き受け、借金19から貯金4まで盛り返したことがある。言うなれば「再建の達人」。まさにこのスローガンにピッタリの人選だ。

 逆に小川監督で結果を残せないと後がない……という見方もできるが、今はただただ復活を待ちたい。


カムバック賞に輝くほどの「再起」を!

 ちなみにNPBでは「カムバック賞」というタイトルを制定している。該当者なしのシーズンもあるが、2017年は岩瀬仁紀(中日)が受賞した。

 過去には脳腫瘍から復活した盛田幸妃(当時近鉄)が2001年にカムバック賞に輝いている。横田も大病を克服して、カムバック賞を受賞するほどの活躍を見せてほしい。

 そして、もしヤクルトが2018年に日本一になったら、ヤクルトにカムバック賞をあげてほしい、とそんなことを思うのは、筆者だけだろうが……。


文=森田真悟(もりた・しんご)

(更新日:2018年1月4日)

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