1991年、東京のレギュラー番組『吉本印天然素材』(日本テレビ系)への出演が決まり、順風満帆な芸人生活をスタートした宮川大輔(45)。
だが、もともと役者志望だった宮川は、28歳のとき、お笑いから離れることを決意。宮本亜門の舞台『BOYS TIME』、今井雅之演出の『THE WINDS OF GOD』に出演した。
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「先のスケジュールが埋まっていくのでバイトは辞めたけど、『役者はこんなに食べていかれへんのか』と。またお金のない生活に戻ってしもた。役者といっても、まだ演技を教えてくださいっていうレベルやったし。
野田秀樹さんの舞台『贋作・桜の森の満開の下』に出たときは、深津絵里さん、堤真一さん、古田新太さんとか、錚々たるメンバーで、エグい世界やなと。引き出しも多くて、役者としてよっぽどの武器がないとあかんと。自分の居場所がわからんようになってました」
「31歳のとき、今田(耕司)さんに、『松本(人志)さんと沖縄に行くから来いや』って誘われたんです。それまで松本さんとは接点がなくて、『天素』のメンバーをよく思っていないという話を聞いてたので、1日めはひと言もしゃべられへんかった。