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【MLB】「MLB=お金」の世界に大谷はMLBに利用される!?

週刊ベースボールONLINE


高額な選手をトレードに出し新しいチーム作りをする球団には不明瞭なお金の流れも指摘されている。ジーター新マーリンズオーナーはどう手綱さばきをするだろうか。そのようなお金に大谷は翻ろうされてしまうのか!?


 GM会議で、スコット・ボラス代理人が興味深い指摘をしていた。近年のMLB球団では、再建の名の下、高額のスター選手をあえてトレードへ出して、安価な若手プロスペクトと交換。当然、数年間は100敗以上となり極端に弱くなるが、ファンにそこは辛抱してもらい、数年後にかき集めた若手が育って世界一になる。

 カブス、アストロズなど、そんなケースが続いた。このオフはデレク・ジーター新オーナーのマーリンズが同じことを始めようとしている。だが本当のところ、何のために給料総額を削っているのか?ボラス代理人は言う。「12億ドルで球団を買収した。ダイナミックなオールスター外野手がいるのに、給料総額を削るため放出すると言う。将来勝つためのプランだというが、そこはファン不在だ。しかも実際のところは、そうやって浮かせたお金を、オーナーが球団買収で背負った借金の返済に当てているケースがある。その上で、10~12年経過したら、オーナーがまた球団を(高値で)売却してしまうケースがあった。こうしてゲームの儲けを持っていかれてしまう」

 今や、年間総売上が100億ドルを超えるMLB。球団の価値も、例えばロイヤルズの2000年の9600万ドルが今では9億5000万ドルになったように、軒並み跳ね上がった。それでなぜサラリー総額を削るのか。儲けは、どこに行ってしまうのか? マーリンズは17年に1億1600万ドルだったサラリー総額を、来季は9000万ドルまで削減する。今いる選手をキープすれば自動的に1億4000万ドルまで上がってしまう。これによりイチローの残留オプションを行使しなかっただけでなく、ジャンカルロ・スタントンのような看板選手もトレードする方針だ。

 ジーターは同じ日、同場所で「再建という言葉はネガティブだから嫌いだが、今われわれは新しいものを作ろうとしていて、それには時間がかかる」と釈明した。ボラス代理人は「この3、4年に、MLB10球団が総額3億5000万ドルのサラリーを削っている。そして50勝とか60勝しかできないチームがある。ゲームの高潔性を守るためにも、100敗以上したチームにペナルティがあってもいいのではないか」

 このオフも、J・D・マルチネス、エリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、ジェイク・アリエッタ、グレッグ・ホランドといった大物FA選手を顧客にそろえるボラス代理人は、球団は儲かった分をポケットに入れるのではなく、選手に還元すべきと主張する。

 現地時間11月21日、新しいポスティングシステムのルールが明らかになったが、皮肉にも、上記のようなオーナー側と選手側のお金をめぐる長期の争いに、NPBや大谷翔平が巻き込まれた。金銭面のことよりも、早くMLBに挑戦したいんだという大谷本人の熱意にも関わらず、交渉決裂で来られなくなる瀬戸際にあった。

 最後は大谷が来られない理由になりたくないという双方のチキンレースで決着をつけた。ただ、来季大谷が活躍すれば一番に潤うのは彼らとなる。あらためて「MLB=マネー」という現実に気付くのである。

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