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『デスカムトゥルー』はインタラクティブメディアの入門書!ゲームを通じて描かれる新たな物語体験の魅力に迫る【特集】

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『デスカムトゥルー』はインタラクティブメディアの入門書!ゲームを通じて描かれる新たな物語体験の魅力に迫る【特集】

「インタラクティブメディア」というジャンルをご存じですか?情報の行き来が一方的でなく、今までの受け取り手に当たる人間も情報提供者に回る情報媒体がこれにあたります。SNSやテレビ番組のアンケート機能などで知らず知らずのうちに触れている媒体ですが、これをゲームに導入しようという試みが行われています。


インタラクティブメディアを導入したゲームで最近にわかに注目を集めているジャンルがあります。それが、実写ドラマ調インタラクティブゲームです。この記事では和製実写ドラマ調インタラクティブゲームである『デスカムトゥルー』を通して、本作だけでなくジャンル全体の魅力や向いている人を紹介していきます。

『デスカムトゥルー』はゲームとドラマ双方を見事に立たせている
和製インタラクティブゲームである『デスカムトゥルー』が6月25日に発売されました。このゲームの特徴は大きく分けて2つあり、映画やドラマで見られるカメラワークとゲームに登場するキャラクターを俳優さん方が演じられていることです。


一般的なゲームでは珍しい特徴的なカメラワークは「映画を観ている」と思わせる要因になっており『デスカムトゥルー』のみならず実写ドラマ調ゲームで良くみられます。俳優さんが演じているので当然ともいえますが、映画やドラマではなくゲーム内ムービーの一環として観るのでは、普段と異なり斬新な気持ちになります。

演者さんが画角に収まり、表情の変化がはっきりと分かる。見せる部分、見せない部分のメリハリがはっきりとしているなど、考えられた映画らしい画面の回し方には特に注目して欲しいポイントです。ストレスなく鑑賞できてしまうこともあって見逃しがちですが、本作のストーリーをより深く理解するにも重要な要素です。


キャラクターを演じている個性的かつ実力のある俳優さん方の存在も『デスカムトゥルー』を語るうえでは忘れてはいけません。主人公のカラキマコトを演じるのは映画「氷菓」や「キングダム」などに出演した本郷奏多さん。サチムラアカネ役に映画「図書館戦争」にも出演した栗山千秋さんが出演されています。

ストーリーを回す重要な役を演じられた2人はそれぞれ「ガンダム」、「夏目友人帳」などが好きであると公言されています。これらの作品を好きで十分な演技力を持った方を物語の主軸に沿えたのが良い采配であったのは作品の出来からも伺えます。


この2人の他に声優の梶裕貴さんが声だけでなく他の俳優と同じように作品に参加されていることは、ゲーマーとして見逃せないポイントです。また、トリッキーな役やシュールな笑いを提供することに定評のある佐藤二朗さんの出演が、作品全体の雰囲気を均衡に保つ緩衝材となっているなど、演者さん全員の演技が意味のあるものだと感じられました。佐藤次郎さんに関してはおまけコンテンツに含まれているコント動画も必見です。

インタラクティブゲームを遊ぶ前に
『デスカムトゥルー』は通しで遊んだ場合エンディングにたどり着くまでに凡そ130分程のゲームです。値段は1,960円なので、映画館でチュロスと飲み物を買って一本映画を鑑賞するのと時間的にも値段的にも同じになっています。ストーリーの分岐、撮影裏の様子などを収めたボーナスコンテンツも豊富にある点は映画にはない要素で、値段以上に楽しめるのは間違いありません。

これはドラマ調のインタラクティブゲームによく見られる特徴です。例えば、イギリスの「Wales Interactive」が発売している実写インタラクティブゲーム『The Complex』や『Late Shift』は1,300円程度でエンディングまでにかかる時間は2時間程度です。これらのインタラクティブゲームの特徴からこのジャンルがゲームであると同時にひとつの映像作品として完結させることを大切にしている姿勢が伺えます。


他には突飛な展開というのが、このジャンル独特の特徴です。前述した特徴が映像作品として完結させるための戦略なら、こちらはゲームとして面白くするために導入されている要素です。

映画館で鑑賞している最中に起きれば、思わず食べているチュロスを床に落としてしまうような展開を盛り込めるのは、物語の展開をプレイヤー自身が決められるジャンルであるからこそ。あまりの理不尽さに笑いがでても、話の腰を折るような笑いパートが現れてもワクワクしながら鑑賞できるのは、このジャンル最大の強みであると思います。

インタラクティブゲームを最大限楽しむために
最後に、前述した特徴のあるインタラクティブゲームを楽しむために必要なことを紹介します。『デスカムトゥルー』を含めインタラクティブゲームはゲームとして見ると非常に簡素なつくりのものが多く、途中セーブ機能を有していないことが多いです。これは作成者側の1本の映像作品として楽しんで欲しいという思い、その時々の選択でできるプレイヤーそれぞれの物語を楽しんで欲しいという方針によるものだと思われます。そのため、一度プレイする度に2時間程の予定をあける必要があります。


また、このジャンルは一度真相にたどり着いたうえで、別の視点からストーリーを考察しながら鑑賞することが他のゲームでいうやりこみ要素にあたります。邦画「キサラギ」のような楽しみ方が一番近いのですが、この考察で作品を深堀する作業は向き不向きのあるものです。

これらのことを踏まえると同じゲームを長時間遊べ、作品の考察が好きな人にはとてもハマるおすすめのジャンルだといえます。長時間遊ぶのが難しい場合でも、プレイの途中でスリープ状態でおいておけば初めからやり直すことなくプレイできます。他にもゲーム内映像は早送りが可能なので、毎回最後に遊んだシーンまで映像をスキップができます。

実写のドラマ調インタラクティブゲームはゆっくりとですが人気を集めているジャンルです。この機会に『デスカムトゥルー』のような和製作品のみならず、海外の作品にも目を通してもらえればなと思います。

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