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小沢剛 オールリターンズ ー百年たったら帰っておいで 百年たてばその意味わかる

OBIKAKE

風景の中に自作の地蔵を建立し写真に収める《地蔵建立》や、日本美術史上の名作を醤油で描いてリメイクした《醤油画資料館》など数々のシリーズ作品を発表し、世界的に活躍する現代アーティストの小沢剛。近年はグローバルに活躍した近現代の人物を題材に事実とフィクションを交え、絵画、映像、音楽で構成される《帰って来た》シリーズに取り組んでいます。同シリーズでは、これまでに野口英世、藤田嗣治、岡倉天心などに注目し、ガーナ、インドネシア、インドなど世界各地へ小沢自らが取材に訪れて現地のアーティストたちとの共同制作を行ってきました。

 

このたびの東北地方初となる大規模な個展に際し、作家は弘前ゆかりの近現代の人物「S.T.」を題材とした、本シリーズの新作を構想しました。イランの看板職人やミュージシャンらの協力を得て制作されたこの新作とともに、2013年より開始されたシリーズ全 5 作品を新たに構成し直し一挙に公開。歴史上の偉人たちのあまり知られていない側面に光を当て、文化の違いや時空を超えて、我々の生きる「今」についての思索を促す《帰って来た》シリーズを包括的に捉えます。

 

約100年の時間を経て美術館として再生され「帰って来た」弘前れんが倉庫美術館において、大々的に開催される本展は、歴史の再考や未来の行方だけでなく、コロナ禍で旅や直接的な交流が制限されるなか、協働作業の可能性やコミュニケーションの在り方、さらには、芸術作品のかたちや土地や人との繋がりについても考えるまたとない機会になるでしょう。

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