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高橋臨太郎個展 「Drone Drome」

OBIKAKE

高橋は、これまで身体運動を通して変容する意識について考えながら、作品ごとに展覧会や自身を取り巻く状況から着想し制作を行ってきました。近年は特に作品の多くに音を使用しています。高橋の制作においては、音を奏でる者の身体や意識の状態が重要であり、それらの表出として音を扱っているといえます。

 

2019年に制作された《scale here》は、首都高を走行するトラックの荷台で作家がドラムセットを演奏する様子を収めた映像と音のインスタレーション作品です。荷台でドラムを演奏する作家には、カーブや段差を走行することにより働く遠心力や振動が作用し、体は大きく揺さぶられ正確にテンポを刻むことが困難になっていきます。ところで、盲目の方は白杖で地面を叩き、その反響音によって自身の居場所を確認すると聞きます。環境からの作用を受けながらも、一方で演奏するドラムの反響音によって環境を知覚し、さらにはその音で周囲の環境を共振させる。ここでは身体、意識と環境が影響を及ぼし合いながら、互いに変容していく様が描かれます。そしてトラックを追走する映像には、半透明の板によって作られた個室の中で、揺さぶられながら演奏する作家の姿が映されています。FEP製の板の色彩や影絵の効果が相まって、まるで渋谷の夜景に洞窟壁画がコラージュされたかのような映像でした。

 

このように高橋は、自らとは異質な他者や環境を強引に自身に作用させて、それぞれを覆っている境界を溶解し、有機的なつながりのある新しい状況を提示しようとします。

 

「Drone Drome」では、本展に合わせて制作する新作と四肢に欠損のある方の身体を筋電位から読み取って、失われた手足の動きを作り出し、それによって弦楽器を演奏するインスタレーション作品《Phantom container》などで構成します。

 

そして本展では、阪中の現在の拠点である群馬県前橋市周辺に点在する古墳と、テニスから着想した新作を映像と写真で発表します。また、これまで阪中が制作してきた穴にまつわる作品も合わせて展示予定です。阪中にとって国内では初となる新作個展、ぜひご高覧ください。

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