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【MLB】WSでユニークな賭けを楽しむアメリカ人たち

週刊ベースボールONLINE


日本でも何度も紹介されている有名ホトドック店「PINK」と店主のピンク・リチャード氏。ワールド・シリーズ期間中は店の下側のカベがピンクからブルーに。店名の「Pink`s」の旗もブルーに。今回の賭けでは負けてしまいアストロズファンにホットドッグを振る舞うことになった

 ワールド・シリーズ、スーパーボウル、NBAファイナル、王者決定戦となるとアメリカ人は賭けに興じる。もっとも賭けるのはお金ではないから面白い。

 今回もハリウッドの人気老舗のホットドッグスタンド「ピンク」が、ヒューストンの人気店「グッド・ドッグ・ヒューストン」と賭けをした。ドジャースが勝ったら、「ヒューストン」が250個のホットドッグを買ってドジャースファンに提供、アストロズが勝ったら、「ピンク」が250個をアストロズファンに提供するというものだった。仕掛けたのは「ピンク」側だった。

 さっそくその店に行ってみた。同店が、ドジャースの29年ぶりのワールド・シリーズ出場を祝して、店舗をドジャーブルーに塗り替えたというので、地元メディアが大きく取り上げていたからだ。

 ハリウッドのど真ん中、ラブレア通り沿い。メルローズ通りと交差する辺り。店はホットドッグスタンドだから決して大きくはない。専用駐車場もない。それでも人気店ゆえ長い列ができていた。店に入ると、壁にサイン付きの写真が額に入れて所狭しに掲げられている。10代のころのマイケル・ジャクソンはじめ、ハリウッドの有名人のプライベート写真だ。店主のリチャード・ピンクさんが説明してくれた。

「この店は1939年に私の両親ポールとベティが始めた。パラマウント、20世紀フォックス、ディズニーなど映画会社のスタジオが並ぶ界隈にあって、有名な監督やプロデューサーが立ち寄り、食事をする。彼らの目に触れようと、ショウビジネスで成功したい人たち、映画に出たい人たちが、壁に自分の写真を飾り始めたのが最初」とのこと。

 職探しの場だったのが、スターの立ち寄る店となり、人気を博した。46年に、現在の位置に。金曜日と土曜日の夜は、コンサートや、クラブで盛り上がったあと、小腹が空いた人たちが立ち寄るスポットになっている。その店が、色を塗り替えたのは、ピンクさん自身が、熱狂的なドジャースファンだからだ。「大抵の人は店名の由来はホットドッグがピンク色だからと思っているが、実はわが家の苗字なんだ。ずっと店内の色はピンクかレッドが主で、ブルーは一切なかったが、初めて塗り替えた。今回、店のスタッフも全員ブルーのTシャツを着て、『ブルー』という名の新しいメニューもつけ加えた。ワールド・シリーズ期間中は続ける」とのことだった。

 リチャードさんはお店があっても、年に10試合はドジャー・スタジアムに観戦に行くそうだ。8月27日、ダルビッシュ有が登板したブリュワーズ戦もダグアウトの後ろの席から応援した。日本人の友だちと一緒だったとのこと。「ドジャースは野茂英雄に始まり、日本人投手の輝かしい成功の歴史がある。ダルビッシュも前田も素晴らしい。最近のピッチングは安定しているし、力強いね」。

 ちなみに昨年のワールド・シリーズで賭けをして話題になったのは、NBAの大スター、レブロン・ジェームスとドウェイン・ウエイド。地元クリーブランド・インディアンスが破れたため、今年の12月にジェームスはシカゴ・ブルズ戦にカブスのユニフォームを着て、アリーナ入りする羽目になっている。今回はアストロズがドジャースを破り初の世界一に。リチャードさんはアストロズファンに250個のホットドッグを提供することになった。

文・写真=奥田秀樹

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