
6月16日、二階幹事長との会食を終えた麻生副総理。“半径2メートルの男” と呼ばれ、直接会うと好印象を持つ人が多い
「最近、総理が『もう、疲れたよ』とつぶやくのを聞いた官邸関係者が多くなっています」
そう語るのは、菅義偉官房長官の側近議員だ。無理もない。東京高検の黒川弘務前検事長をめぐる問題や、河井克行・案里夫妻の逮捕で、内閣支持率は急降下中だからだ。
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安倍晋三首相(65)は、「今井尚哉補佐官らがとりなしても、聞いているのかいないのか、うつろな目をしていることも多い」(同前)という。自民党最大派閥である細田派の中堅議員は、こう話す。
「総裁4選が不可能なことは、総理もわかっている。いま総理は、退陣後の不安にさいなまれている。政権を岸田文雄党政調会長に禅譲するつもりだったが、新型コロナ対策の給付金をめぐるゴタゴタで、岸田氏は政局勘の鈍さを露呈した。それを見て、安倍総理の不安が増しているようだ」