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上田晋也、元運転手・浜ロンの「ダ名言」に「教育上、問題だわ!」

SmartFLASH

 

「今回、事務所の人間から『浜ロンさんの本の帯を書いてもらえませんか?』って言われたんで、『俺でよければ』ってことで本を読んだら、こいつね、この本で俺に文句言いたいだけなんですよ!」

 

「いやいや、そんなことないですよ!」

 

 

 そう掛け合いを見せるのは、くりぃむしちゅー・上田晋也(50)と、同じ事務所の後輩ピン芸人・浜ロン(46)。

 

 4月10日に上梓した著書『ダ名言』(主婦の友社)がヒット中の浜ロンは、芸人として活動する傍ら、数年前まで上田の運転手も務めていた。雑誌にめったに登場しない上田が、後輩のために、“男気PR” をするかと思いきや……。

 

上田(以下、上)「2020年の4月に、こいつがこの本を出して、いちおうサイン会とかも企画されてたらしいんですよ。芸人なら、たとえば『サイン会来たの、たった2人ですよ!』とかでも、ネタになるじゃないですか。

 

 でも、そのチャンスすら、コロナの自粛でなくなったから、俺は『お前、やっぱり売れないわ』的なことをいろんな番組で言ってたんですよ。『あ、お前、ダメだわ、何やったって。ケッケッケ』みたいな感じで。

 

 それが、逆に自粛期間中だったから、よかったのか……。いま4刷で、1万9000部ですか? まあ、売れてるのであれば、よかったなと思います」

 

 浜ロンが、ツイッターで日々「ダ名言」をつぶやくようになったきっかけは、「 “○○芸人” のような、自分の肩書をつくれ」という上田のひと言だった。結果、浜ロンは、“闘わない” “無理しない” “自分を守る”「ハト派芸人」を名乗ることにしたという。

 

浜ロン(以下、浜)「でも、下手すると上田さんは、このアドバイス自体、覚えてない可能性があります」

 

上「まったく身に覚えがない」

 

浜「そうだと思ったんですよ。ふだん車中では、ほとんどバカな話しかしてないんですけど、僕の将来のことを心配してくれたんでしょうね。

 

『お前さ、家電芸人でも、すぐ謝っちゃう芸人でも、肩書があったほうがいいぞ。メンタル面でもいいし、技術面でもいい』みたいな。『何か、“○○芸人” を考えておけよ。年末までの宿題な」って、2015年の秋くらいに言われて」

 

上「短くねえ? 期間」

 

浜「いや、そうなんですよ。だって、20年探して見つからなかったものを、『お前、2カ月でやれや。カッカッカッカ』みたいに笑ってて」

 

上「俺、ホントそのときの思いつきで言ってるな。2カ月って、短いもん」

 

浜「そうです。だって、飲んでるときに上田さんがよくおっしゃるのは、『自分の芸風を見つけるのが、いちばん難しいからな』と。

 

『一朝一夕で見つかったら、そんな楽な話はないんだから、まわりに言われても気にするなよ』って、まったく真逆のことを、僕に常々言ってたんですよ」

 

上「ああ、それは言った覚えあるわ」

 

浜「そしたら、急に『2カ月で探せや』ですよ」

 

上「ガハハハ。ひでえなー」

 

浜「それで、僕も駄目出しされたまま年を越すのは嫌だったから、年内に “再試験” を課される可能性も踏まえて、2015年の12月頭に、『 “ハト派芸人” になります』って言ったんです。

 

 そしたら、『うーん……なんかピンとこねえけど、頑張れや』って」

 

上「アーッハッハッハ(爆笑)」

 

浜「完全にこの人、忘れてんな。俺の緊張、なんだったんだ? っていう」

 

上「ホントにね、1万9000部も刷って、売れたのはありがたいことですけど、こいつは『ダ名言』を、その1万9000人に言いたいわけじゃない。俺ひとりにこれを言いたいだけなんですよ、『ふざけんな!』と思って。

 

浜「僕は、そんなつもりで書いてないですよ!(笑)」

 

上「いや、たとえば『「どうせ暇だろ? 来いよ」と言われましても、君の誘いより、暇のほうが上なんですよね』って、ダ名言がある。これ、まず俺に言ってんですよ」

 

浜「言ってない!」

 

上「たぶん俺に誘われたときに、こういうのが浮かんだんですよ。それがね、20個はあった。もっとかもしんない。お前、マジな話で、俺に言われて『う~ん……』って浮かんだのも、正直、多々あるだろ?」

 

浜「いや……あって8割(笑)」

 

 

浜「だから、ありがたいですね。上田さんが、負荷をかけてくれたから、『ダ名言』の作品がたくさん生まれました」

 

上「まさか、俺に対する当てつけで本を出版されるとは……。お前、恩を仇以外で返す方法を知らないのか、なあ?

 

 しかもこうやって、さらに本を売るための取材すら受けさせられるんだよ。俺、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)でも、伊集院静さんの本と並べて紹介してやったんだぞ!」

 

浜「世界一、紹介したくないですもんね、ホントは」

 

上「そう。俺に対する当てつけなんだから。(本を見ながら)『ウソはつかせたほうにも問題があるんですよ。ついてまで逃げたかったんだから』。もう絶対、俺に言ってるわ!」

 

浜「いや、そんなことないですよ。てか対談って、もうちょっと和やかなムードになるもんじゃないんですか?」

 

上「いやいや、今日はもう、“VS.形式” でいくから。まあ、でも『ダ名言』については、俺にはやっぱりない発想だと思うんですよね。だから、『あー、なるほど。そっちの角度の考え方もあるんだなー』っていうね。

 

 この本を俺の車に積んでたら、ある日、後ろの座席に座ってた息子が突然笑いだしたんですよ。『どうした?』って言ったら、『浜ロンさんの本読んでんの』って言うわけ」

 

浜「おー、ありがたい」

 

上「うちは娘が中2で、息子が小4で。だから、子供にお前の本を読ませるのは、まだやめようと思ってたのよ。だって、子供には『闘うんだ、勝ち上がるんだ』って、そういう教育をしたいからさ」

 

浜「なるほど」

 

上「いや、大人になって、いろいろわかるようになって、こういう少し楽できる考え方を知るならいいんだよ」

 

浜「ガス抜きというかね」

 

上「そうそう。でも『うちの子たちには、まだちょっと早いかな、20歳くらいになってわかってくれたらいいな』と思ってたら、息子が笑ってるのよ。最初は、『「逃げる」って選択肢にそんなに引かないでください。ドラクエにもありますよ』で、まずプププッて笑ってて。

 

 俺もまあ、これはいい名言だなと思うわけ。逃げることは、けっして恥ずかしいことじゃないから。でも俺、基本的には『
逃げるな』って教えるほうじゃん」

 

浜「まあ上田さんは、こん棒を振り回すタイプですからね」

 

上「こん棒は振り回さないわ(笑)。でも、息子は笑ってたから、『おお、お前、それはどう思うの?』って聞いたら、『ゲームの「たたかう」とか、いろんなあれがあるなかで、逃げるってことでしょ』って。『意味わかってんだな。でも、基本的には闘わなきゃダメなんだよ』って言っちゃったもん」

 

浜「言ったんですか」

 

上「うん、言った。『基本的には闘わないといけないんだよ』。そしたら、『うん、わかってる。だって、これダメな名言でしょ』って(笑)。おお、おお、わかってんだな、と思って。それならいいやと思って、そのまま読ませておいたけど。

 

 お前、この本の印税入るんだろ? 正直、8割はもらおうと思ってます」

 

浜「けっこうだな! 何兆円稼ぐ気ですか?」

 

上「きっかけを与えたのは、俺なんだからな」

 

浜「たしかに、そうですけどね」

 

上「たしかにって、お前、認めたな?」

 

浜「いや、認めてないですよ。僕、今日、嬉しかったんですよ。初めてこうやって、仕事で上田さんと対談できると思ったんですけど……。これ、ただの公開説教じゃないですか!」

 

上「あ、これもそうだな。『短所を指摘する前に、そもそも長所は把握してくれてます? そこ結構大事ですよ』」

 

浜「いや、上田さんは僕の長所を把握してくれてますもん」

 

上「把握してないよ」

 

浜「してくれよ!」

 

上「でも、いま思えば、お前はドライバーとしては超一流だったわ。(物事を)ひとつ成したところで、ちょっとドライバーに戻ってくんねえかな」

 

浜「いやいやいや(笑)。せっかく本が、まあまあいい調子なんですから」

 

上「いま、お前がやってたときの倍出てるみたいよ。“
ドライバー・フィー” も」

 

浜「 “フィー” って言わないでくださいよ(笑)。でもマジですか!? ただ、ドライバーとして戻れば、また2冊めの案がいっぱい浮かびますよ。いっぱい『ダ名言』が浮かびますから」

 

上「それなら、ウィンウィンだろ? よかったじゃんか」

 

浜「う~ん、それでいいのかな……」

 

上田晋也(うえだしんや)
番組収録の合間を縫って、「浜ロンの著書の宣伝のためなら」と駆けつけた。芸人としての浜ロンについては、「いつも、『お前、もっとこういうのにチャレンジしてみたらどう?』と振ってきましたけど、結局、浜ロン的には、『ハト派芸人』『ダ名言』っていうのが、いちばんしっくりきたんでしょうね」と分析する

 

浜ロン(はまろん)
1995年に芸人としての活動を開始した。事務所の先輩・上田の運転手を4年10カ月務める傍ら、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では、前説でありながらも出演もし、話題を呼んだ。現在は「ハト派芸人」と名乗り、2016年から「ダ名言」をツイッターに毎日投稿している。著書に盛り込んだのは、全体の半分以下だという

 

(週刊FLASH 2020年7月7日号)

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