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【インタビュー】『3月のライオン』[前編][後編]神木隆之介「人間・桐山零がこの先どこまで行けるのか楽しみ」大友啓史監督「生きていくために努力している若者が、しかるべきところにたどり着くという話」

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 羽海野チカ氏の人気コミックを映画化した『3月のライオン』[前編][後編]がそれぞれ9月27日と10月18日にDVDリリースされる。本作は将棋の世界を舞台に、「天才」と呼ばれながらも孤独に生きてきた高校生プロ棋士・桐山零の成長を描いた物語だ。発売に先駆け、主演の神木隆之介と大友啓史監督が、撮影の舞台裏、作品に込めた思いを振り返った。


-この映画は単に夢を追うことの素晴らしさをうたったものではなく、主人公の桐山零は、決して夢とは言えなかった将棋の道を歩む中で、挫折を繰り返しながら成長していきます。お二人も俳優、映画監督という実力勝負の世界で生きていらっしゃいますが、共感する部分はありましたか。

神木 撮影はチームプレーですが、本番が始まった後は、助けてくれる人は誰もいません。そんな時は1人だなと感じますね。同じ事務所で仲のいい人もいますが、評価はそれぞれ別で、2人で1人の役者だよね、とは絶対に言われません。オーディションも、どれだけ仲のいい人がいても、最終的には1人しか合格しない。だから、映画製作は助け合いも大事ですが、まずは自分がしっかりしなくてはいけないと考えると、零くんと近しい部分はあるのかなと思います。

大友 僕ら大人世代は、若い人に「夢を持て」みたいなことを簡単に言いがちだけど、就職氷河期を生きてきた若い人たちからすると、まず就職して自活していくのが大変という時代が続いたわけですから。「夢」なんていう耳当たりの良い言葉は後回しで、どこかの会社に入るなりバイトするなりして、社会の中で自分のポジションを見つけるのに必死だったと思うんですね。


-なるほど。

大友 でも、そもそも仕事って、みんながみんな、最初からその仕事が好きで自分でやりたかったことかというとそんなことはなくて。食っていくため、生きていくために目の前の仕事にしがみつきながら、発見を一つ一つ積み重ねて、手に職がついてきて、やがて自分はこの仕事が好きだと思えるようになる…。それが普通だと思うんです。

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