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安倍首相が満面の笑顔も「インド2兆円新幹線」はテロの対象に?

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 確かに、ムンバイとアーメダバード間は現在8時間かかっているが、新幹線が開通すれば3時間でつながる。とはいえ、新幹線に乗れるのは裕福なビジネスマンに限られる。

 

 そもそもインドの鉄道は事故の多さで有名だ。2016年度には、78件の脱線事故が発生し、193人が死亡したという。多くのインド人にとっては、「夢の新幹線」より「事故のない鉄道」こそが必要な社会インフラのはずだ。

 

 インドは鉄道の総延長では世界第4位の鉄道大国だが、事故の多さでは世界1位。安倍首相の訪印直前にも重大事故が起き、鉄道大臣が更迭されたばかりだった。

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 現在使われている5万5000台の車両は老朽化している上、トイレなど衛生面の問題も深刻化。本来なら、鉄道の安全運航に欠かせない人材育成や路線整備に資金を投入すべきであろう。

 

 にもかかわらず、新幹線にこだわるのはモディ首相が選挙公約として掲げてきたから。ムンバイは2014年まで州知事を務めたモディ首相の地盤。いわば、地元への利益誘導ともいえるわけで、今回の新幹線導入には国内で反発も巻き起こっている。

 

 会見で満面の笑顔だった安倍首相は、そうしたインド人の声をどこまで理解しているのだろうか。

 

 計画中の新幹線はトンネルの距離が21キロで、そのうち7キロは海面下という。難工事に加えて、テロの頻発する地域を走行する新幹線は「金持ち列車」としてターゲットになりやすい。
2023年の開業を目指すというが、リスクの大きなプロジェクトである。(国際政治経済学者・浜田和幸)

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