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名作で観る世界の橋 (1) 戦いが起こる橋には理由がある【映画で仮想旅行】

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執筆:Avanti Plus

国と国、州と州、県と県、市と市。たいていは、なにかを分かつ境となっている川。そこにかかる橋は、単純に人を向こう岸に渡すだけでなく、かなり重要な使命を帯びていることが多いものです。物理的な用途だけでなく、あの世とこの世、現在と未来を結ぶ役目なんかも担っていそう。橋が印象的な映画から、世界の橋を見ていきましょう。

『遠すぎた橋』取るか取られるかの軍事的要所

リチャード・アッテンボロー監督の『遠すぎた橋』(1977)は、第二次大戦最中の1944年9月17日、連合軍がオランダにいるドイツ軍に仕掛けた激戦「マーケット・ガーデン作戦」を描いた戦争巨篇です。

この作戦は、マーケットとガーデンの2部構成。まずアイントホーフェンのソーン橋とナイメーヘン橋、アーネムのアルンヘム橋(ジョン・フロスト橋)近辺に空挺部隊を降下させる「マーケット作戦」で侵攻上重要な橋を確保。進軍していた地上部隊を、空挺部隊と合流させる「ガーデン作戦」で、アーネムを目指す内容でした。

激戦となったアルンヘム橋ことジョン・フロスト橋(M.Jenkins/stock.adobe.com)

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橋を封鎖してしまえば、敵の機甲部隊は川を渡れません。イギリスのモントゴメリー元帥は、前線への補給線を確保できるうえに、あわよくばクリスマスまでに戦争が終わるかもと、楽観的に考えていました。でもそうは問屋が卸さない。アーネムに機甲部隊がいるなどの報告などを軽視したり、ドイツ軍に思いのほか戦力が残っていたりで、結局、作戦は失敗に終わります。

国境が川であることが多いヨーロッパ大陸。橋が要塞となる要塞橋が作られたり、情報戦を制し、広く大陸を支配するために橋の整備が進んだり、誰もが橋が果たす役割を理解し、重要だと思っていたからこその作戦だったのですが。

連合軍が確保したナイメーヘン橋(fotografci/stock.adobe.com)

なお、『遠すぎた橋』は、ロバート・レッドフォード、ジーン・ハックマン、マイケル・ケイン、アンソニー・ホプキンス、ショーン・コネリー、ダーク・ボガード、ローレンス・オリヴィエとオールスターキャストで描かれるものの、多くの登場人物が戦闘服とヘルメット姿のため、見分けがつきにくいのがたまに瑕。

橋も近代的な似た構造のものが多く、どの橋における戦いが描かれているのか判別つきにくいのですが、アーネム以外は実際の場所でロケしているのだそうです。歴史的な意味でも、地図を片手にじっくり橋を眺めてみたい作品です。

ちなみに、マーケット・ガーデン作戦および戦いが行われた橋は、スティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクス製作総指揮のドラマ「バンド・オブ・ブラザース」の第4話にも登場します。

『007 スペクター』政治的中心地へ架かる橋

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