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ロッテ・鳥谷敬 新天地で静かに燃やす闘志/注目の新戦力

週刊ベースボールONLINE


野球ができることへの感謝を胸に、新天地で鳥谷敬がプロ17年目のシーズンに挑む

 前例を覆す戦いに挑む。昨シーズン限りで阪神を退団した鳥谷敬は、オープン戦も終盤の今年3月10日にロッテに入団。プロ17年目はキャンプを過ごさないという異例の形となった。「この時期に入ってもしっかりできるというのを見せることも、自分の使命かなと思う。ここまで待っても活躍できるというのを示したい」と決意をにじませる。

 入団発表から1週間後の3月17日、巨人二軍との練習試合(ロッテ浦和)で、移籍後初めての実戦に臨んだ。『三番・遊撃』で出場すると、第2打席で左前打を放てば慣れ親しんだ遊撃の守備でも華麗なプレーを連発。「グラウンドに立って、守備や打つことができた喜びを感じた。野球ができるありがたさは、そのまま阪神にいたら分からなかった」と実感を込めた。

 阪神での16年間で2085安打を積み重ねたレジェンドが、2月は暗中模索の日々を過ごしていた。自宅横の急坂を走ったり、ガレージで壁当てをしたりする日々。シーズンが始まるまでにオファーがなければ、引退と覚悟していた。

 危機的状況でも「自分の時間はたくさんあった。みんなと合わせていたらできないこと、自分の体を見つめ直すことはできた」と貪欲に成長を求めてきた。

 若手中心のチームにあって、井口資仁監督は「彼の練習量は現役の中でも一番。若手をどんどん引っ張って、模範になってほしい」と期待を寄せる。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が大きく遅れても、黙々とトレーニングに励んできた背番号00。「今回の事態は誰もが初めての経験になる。見えないものと戦っていくわけだから、どうなるかも見えない部分が多いのは当然。その中で常に自分のベストを尽くす」と静かに闘志を燃やしている。

写真=BBM

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