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ゴミ清掃員にやさしいゴミの出し方とは~ゴミ研究家 マシンガンズ・滝沢秀一さんインタビュー~

パパコミ

以前、パパコミでインタビューしたゴミ清掃員として働き、また“ごみ研究家”でもあるお笑いコンビ、マシンガンズの滝沢秀一さん。(以前のインタビュー。第1弾はコチラ/第2弾はコチラ/第3弾はコチラ)今回は、新型コロナウイルスが感染拡大する中でもゴミ収集の仕事をしていて、改めて人々に知ってほしいと感じたゴミの出し方を伺いました。(2020年5月取材)

ゴミ清掃員が感じる新型コロナウイルスの影響

―ゴミ清掃の仕事をしていても新型コロナウイルスの影響は感じますか?

「感じますね。きっと家で過ごす時間が増えた人が多いからだと思いますけど、ゴミの量は増えています。僕たちが収集で使う車、パッカー車っていうんですけど、当然あの車には一回で入れることができるゴミの量が決まっているんです。だから、いっぱいになってしまうと、いったん清掃工場に戻って、中身を空にしないといけません。収集の続きはそれから。今までは1日の収集で清掃工場に戻るのは5回くらいでしたけど、周りの話を聞くと最近では7回に増えたこともあったそうです。

明らかに増えていると感じるのはペットボトルと缶。とくにお酒のものが多いですね。今まで外で飲んでいた人が家で飲むようになったからだと思います。。ちなみに一番よく見かけるのはレモンサワー。もう今売れているレモンサワーの銘柄がわかるくらいになりました(笑)。

一方で、家の中を掃除したり整理している人も増えているようで、断捨離系のゴミも増えています。洋服とか子どものオモチャは特に多いですね。ただ、こういったものは腐るものではないので、ゴミが多い今の時期を避けて、もう少しあとで捨ててもらえたらと思います。

また、自治体によって違いますが、一回に出せるゴミの量の上限は決まっていて、オーバーすると有料になるところも結構ありますが、それを知らない人も多いみたいです。一度住んでいる地域の自治体のホームページなどを調べてみてください」

Twitterで話題になった新型コロナに関するゴミ捨てマンガ

―滝沢さんがTwitterに投稿した、新型コロナウイルスが蔓延する中で伝えたいゴミの捨て方が注目を集めました。どんな反響が多かったですか?

「Twitterでのコメントも含めて『知らなかったです』という声が一番多かったです。まずは何よりこの情報を知らせることができてよかったです。

マンガの中で、ペットボトルについては、ある自治体の例を出していますが、これもまたそれぞれの自治体で対応が違うので、必ずそれぞれで確認してください。

そんなペットボトルを捨てるときですが、キャップは外してほしいです。まず、収集する時にキャップが絞まっていると我々清掃員がひとつずつ外さないといけません。そうしないと、ものすごくスペースをとるので、早く車がいっぱいになってしまうからです。キャップを外す作業は大変ですし、衛生的にも出来れば触らずに済ませたいところなので、ぜひお願いしたいです。もちろんラベルについても清掃工場のスタッフが手作業で外しているので、できればこれも外しておいてほしいです。

あとは、ゴミ袋には少し余裕があると助かります。パンパンに詰まったゴミ袋は、皆さんが思っている以上に収集の時に破けますし、中身が飛び散ります。これによって新型コロナだけでなく、インフルエンザなども含めていろいろな病気がうつるリスクがあるんです。ゴミ袋が有料の自治体もあるので、キツいところもあると思いますが、押しつぶさなくても口を結べる程度にしてもらえると助かります」

こんな時だからこそうれしい「ありがとう」

―最後に滝沢さんのTwitterで『ありがとう』と書かれたゴミ袋の写真がありましたが、やはりこういうのはうれしいですか?

「時々こういうことをしてくれる人がいるのですが、コレは本当に素直にうれしいですよ。収集しているときに『お疲れさま』とか声をかけてくれるのもうれしいんです。

そもそも、皆さんが出したゴミは、必ず誰かが収集しているということを意識していない人も多いと思うので、こういう機会に知ってもらえたら。うれしいです。

清掃員の仕事はたくさんの人の暮らしを支えるとても大切な仕事だと、家族にも胸を張っていたいですからね」

ゴミ捨ても一人一人が思いやりを持って行えば、助かる人がいること。滝沢さんが教えてくれたことをこれからも心に留めてやさしいゴミ捨てを心がけていきましょう!

滝沢秀一 マシンガンズ

1976年足立区生まれ。カルチャースクールで知り合った西堀と1998年にお笑いコンビ、マシンガンズを結成。世の中の腹立たしいことに二人で突っ込むぼやき漫才で人気に。第一子の妊娠を機に2012年からはゴミ収集会社に就職し芸人と並行して働く。2018年にはゴミ清掃員としての体験を綴ったエッセイ『このゴミは収集できません』を出版、ベストセラーとなる。2019年5月30日には、第2弾として妻がイラストを手がけるコミックエッセイ「ゴミ清掃員の日常」を発売。2児の父。
「ゴミ清掃員の日常」(講談社)
公式twitter

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