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【映画で仮想旅行】タランティーノの愛は深い! LA舞台の映画でハリウッドの軌跡を観る (2)

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執筆:町田雪

ハリウッドとは、ロサンゼルスでの映画ビジネスと、それを動かす人々を指す言葉。では、そのハリウッドはどのようにして生まれたのか。アメリカ映画史とロサンゼルスが舞台の名作映画を通して、その軌跡をたどってみましょう。

【90年代】ブロックバスター&タランティーノ台頭

莫大な興行収入を稼ぐブロックバスター映画がたくさん生まれると同時に、インディペンデント映画が台頭した1990年代。『プリティ・ウーマン』(1990)から『ホーム・アローン』(1990)、『タイタニック』(1997)まで、ジャンルを超えたヒット作から、『ジュラシック・パーク』(1993)、『メン・イン・ブラック』(1997)、『ミッション:インポッシブル』(1996)、『マトリックス』(1999)などのアクションやSF、アドベンチャー大作まで、その後に続編化される作品が多く生まれました。

1. 危ない相談はダイナーから『パルプ・フィクション』

ミニ・メジャーと呼ばれるミラマックスなどの映画会社が台頭し、クエンティン・タランティーノがハリウッドに威風を吹かせたのもこの時代。ロサンゼルスで撮影され、予算800万ドルで興収2億ドル以上を稼いだ『パルプ・フィクション』(1994)は、インディペンデント映画の概念を一変させました。

パンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)による衝撃的なオープニングの舞台となるコーヒーショップは、ロサンゼルス国際空港近郊に1956年にオープンしたダイナー「ホーソーン・グリル」。

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タランティーノ作品に限らず、“意味深な会話を繰り広げるダイナー”は、映画の舞台の定番でもあります。しかしながら、現在の同店は取り壊され、車両部品店になりました。

映画で“意味深な会話”をする場所といえばダイナー(arizanko/stock.adobe.com)

2. いまやスピードは出せない105号線『スピード』

90年代生まれ&ロサンゼルス舞台の大ヒット作といえば、キアヌ・リーヴス&サンドラ・ブロック主演の『スピード』(1994)。時速約80キロ以下になると爆発するという罠を仕掛けられたバスが、ロサンゼルスのフリーウェイを疾走するシーンは、何度観ても手に汗握ります。

『スピード』を思い出しても制限速度は守りたい105号線(Gabriele Maltinti/stock.adobe.com)

ロサンゼルス市警SWAT隊員のジャック(リーヴス)とピンチ・ヒッター運転手となったアニー(ブロック)が決死のドライブを続ける道路は、ロサンゼルス国際空港を終着点として東西に走る105号線。常に交通量が多い大型フリーウェイですが、実は同作撮影時、105号線は完成していたものの、一般にはオープンしていないという絶妙なタイミングだったそう。これほど大がかりな撮影ができたのも納得ですね。

ハイジャックされるバスのモデルとなったのは、主にサンタモニカ近郊を走行するビッグ・ブルー・バス。ロサンゼルス市民にはおなじみの車体です。フリーウェイにしてもバスにしても、映画ロケにおけるロサンゼルスの協力体制と柔軟度は、ハリウッドがこの地にあるゆえんといえるでしょう。

【2000年代】ロサンゼルスへのラブレター

2000年代に製作された数々のロサンゼルスを舞台にした映画の中でも、ハリウッドへの愛が充満しているのが、『ラ・ラ・ランド』(2016)と『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)です。ともに、ダウンタウンからハリウッド、街並みから自然の中まで、ロサンゼルスの象徴的な場所が次々に登場します。

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