新人声優6人組“NOW ON AIR”が語る、「本音伝える難しさ」
新人声優6人組“NOW ON AIR”が語る、「本音伝える難しさ」
女子高生たちが、町の人に親しまれているミニFMステーションのパーソナリティーになり、自分たちの気持ちを“声”で伝えていく青春アニメーション『きみの声をとどけたい』。少女たちを演じたのは、「キミコエ・オーディション」出身の新人声優6人、NOW ON AIR。今回は、メンバーである片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子、神戸光歩、鈴木陽斗実に話しを聞いた。
片平が演じたのは、相手に合わせ過ぎて心に疲れがたまっていく行合なぎさ。地元のお寺の鐘の中で、言いたくても口に出来ないことを思いっきり叫ぶのがストレス解消法だ。片平は、「私も、言いたいことを言えなかったりするタイプ。でもいつもそんな感じだと、いらいらしちゃいます。映画でも描かれていますが、ちょっとでも悪いことを口にしたら、自分にはね返ってくるという経験もあるので、なるべく黙っているんです。私が、良かれと思って誰かに『ここはダメだよ』と指摘しても、相手は気を悪くしちゃうことがあったので。以前はもう少しはっきりものを言えたけど、最近はそれも怖くて言えなくなった。なぎさのことを理解しながら演じることができました」

田中の役は、スポーツが得意ではっきりした性格の龍ノ口かえで。きっぱりとものを伝える性格なので、対人関係がもつれてしまうことも。田中も、「以前、ふたりの仲の良い友だちがいたんですが、彼女たちが口喧嘩をしたときがあって。私は、一人に『謝った方がいいんじゃない?』と言ったら、次の日からバラバラになってしまったんです。あのときの自分の一言がダメ押しになったみたいで、『言わなければ良かった』とそのときは後悔しました。それから1年が経って、みんなで話し合う機会を設けたとき、以前よりも打ち解けることができたんです。あのとき喧嘩をして、仲が悪くなったけど、でも本音でぶつかり合ったから、今も付き合えるようになった。性格の違いはあっても、理解し合うことが大事だと学びました」

岩淵演じる土橋雫は、引っ込み思案だが、パティシエになるために将来はフランス留学を考えている。意外としっかり者だ。「私は、雫と同じで、引っぱるより、引っぱられる側。でも、自分の中には『こうしたい』という考えはいつもあります。行動に早く移しますし、考えるよりも体が動きます。雫は、みんなのもとを離れて一人で頑張ろうとしているし、すごいですよね。私も、知らない人ばかりの環境の方がやりやすいかも。知っている人が周りにたくさんいると流されるし、あと『この人は、こういうタイプだから、こうしよう』とうまく振る舞ってしまう。自分を作っちゃって、本音が出せなかったりするんです。ありのままの気持ちを出すには、知らない人に囲まれる方が良いときもあると思います」

飯野は、かえでから目の敵にされている浜須賀夕役。人気者だが、彼女もまた思い通りに気持ちが伝えられない。飯野は、「私は、言ったことを後で後悔することが多い。今年の冬も、久しぶりに家族4人で旅行へ出かけたのですが、お父さんと弟が外出してなかなか帰ってこなかったから、一番楽しみにしていた家族風呂巡りができなかったんです。で、二人が楽しそうにお土産とか買って帰って来て、しかも『もう、家族風呂に入って来た』と言うんです。泣きそうになりながら、『何でこんな時間に帰って来たの! 家族風呂を楽しみにしていたのに。来なければ良かった!』って怒ったら、微妙な空気になっちゃって…(苦笑)。でもその後、『そこまで言わなくても良かった。私、何をムキになっていたんだろう』と冷静になって、みんなに『ごめんね』と謝った経験があります」

神戸は、大好きなラジオについてテンション高く語り、なぎさたちのラジオへの取り組み方をダメだしする中原あやめに扮している。神戸も、きっぱりと「ノー」を言うタイプだ。「NOW ON AIRを合格しばかりの頃、みんなとスタッフさんで集まったんです。そこに、紅茶、お茶、ジュースが置いてあって、メンバーの誰かが『私は、紅茶じゃない方がいいです』と別の飲み物を注文したんです。私はそれを聞いて、『え、お子さまだね!』って笑っちゃったんですよ。そうしたら同じタイミングで、事務所の社長も「あ、俺は紅茶飲まないから、別のものがいい」と話していて! 『ヤバイ』と思いましたね(笑)。合格したての頃だから社長とも打ち解けていなかったし、『声がとどいていませんように』と祈っていました…」

鈴木は、自分と同じく音楽学校に通っている琵琶小路乙葉を演じている。乙葉は、ラジオのジングルを作るために奮闘する。「私は、通っている音楽大学でクラリネットをやっています。クラシックの曲が大好きで、聴いただけで心がざわつきます。自然と体も動くし、自分が演奏するときも感情が湧き出てきます。曲を聴くときは、『ここの二つの音の音程が素晴らしいな』とか、和声の移り変わり方とか、そういうところを発見するのが楽しみなんです。『どういうふうに音を羅列したら、感動的に聴こえるのか』と分析したり。そういう経験が、乙葉を演じるにあたって役立っています」

6人それぞれが自分たちの個性や経験を重ねながら演じた作品。NOW ON AIRのメンバーのことを思い浮かべながら観ると、キャラクターにより親近感を抱けるかもしれない。

映画『きみの声をとどけたい』は全国公開中
(更新日:2017年9月6日)

Series シリーズ

Pick up ピックアップ

人気キーワード

Category カテゴリー

HOME