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コロナで混乱するアフリカ「大統領の特効薬」「レモン生姜で克服」

SmartFLASH

特効薬を飲む生徒たち(写真:AFP/アフロ)

 

 新型コロナウイルスは、現在、アフリカ全54カ国で感染が確認されており、その数は金曜日に10万人を超えた。
 アフリカの国々は、欧米で被害が拡大している頃から早めにロックダウンを始めたところが多く、平均年齢も20歳ほどと若い。死亡率は比較的低く、病院に人々が殺到する状況ではないが、医療従事者の感染数が多いと報道されている。

 

 

 ただし、感染情報を集めづらく、実態が正確につかめていない。ウガンダでは死者数が把握できず、ゼロのままだ。これから口頭でコロナの症状で亡くなった人がいるか聞いて調べるという。今後、ソマリアや南スーダンの紛争地域など、人々の密集地域や栄養不足に悩まされているエリアでの感染爆発が危惧されている。

 

 そんななか、マダガスカルでは、大統領が「コロナに効くハーブティー」を発表している。自ら飲んでみせた瓶には「コビッド・オーガニクス」とラベルが貼られている。日本語にするなら「コロナに効く自然食品」といった感じだろうか。マラリアに効果があるとされるヨモギ系の植物を主材にしたもので、残りの成分は秘密。すぐに、アフリカの数カ国やハイチなどから注文があったそうだ。

 

 十分な薬が手に入らないアフリカでは、ハーブなどの生薬は一般的で、人口の9割近くが使用しているという。「コビッド・オーガニクス」はスーパーや街角の店で販売しており、ティーバッグなら10個入りで160円程度だそうだ。WHOは「新型コロナに効く薬は今のところ確認されていない、十分な治験が実施されていない製品は危険だ」と警告している。

 

 タンザニアでは、4月末から患者数の公表も更新もしていない。すでに空港閉鎖は解除され、熱がなければ誰でも入国できるようになった。2週間の隔離もおこなわない。レストラン、パブ、集会などもOK。大統領は「神に祈ることでコロナに打ち勝てる」として、むしろ外に出て、神に祈るよう、国民に促してきた。

 

「自分の息子は感染したが、レモンと生姜で克服し、もう腕立て伏せだってできる」と主張しているが、大統領自身は大学で化学の学位を取得し、数学や化学の教師をしていた人物である。今月はじめには、国立研究所の検査で、国内のパパイヤ、ウズラ、ヤギから陽性反応が出たことに納得がいかず、保健相らを停職処分にしている。

 

 現実には、タンザニアの感染が収まっているわけではない。隣国ケニアは、タンザニアからのトラック運転手の陽性率が異常に高いことを理由に国境を封鎖。米国大使館は都市部のダルエスサラームで急速に病気が蔓延していると、異例の警告を発したほどだ。それでも、タンザニア大統領は、みんなの祈りでコロナに打ち勝てたと宣言。国民たちはこの週末、コロナ克服パーティーを開催して祝っているという。

 

 WHOはアフリカでは今後最大4400万人が感染し、2〜3年間、被害が続く恐れがあると予測している。(取材・文/白戸京子)

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