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志村けんさん「月が綺麗です」深夜に送っていた孤独のLINE

女性自身

志村けんさん「月が綺麗です」深夜に送っていた孤独のLINE

新型コロナウイルスによる肺炎で、志村けんさん(享年70)が亡くなったのは3月29日深夜のこと。感染症予防の措置で、遺体は病院から斎場へ直行。そのまま荼毘に付され、遺族は臨終の顔を見ることさえかなわなかった。そして、けんさんは31日に遺骨となって東京・東村山の実家へ悲しみの帰宅を果たした。

 

これまで何人もの女性と浮き名を流した志村さんだが、晩年を知る芸能関係者は「志村さんの周りには常にたくさんの女性がいました。しかし、そのなかでも最後に心を許していた女性がいたのです」と語る。その女性が、グラビアやラウンドガールとしても活躍するモデル・奥村美香さん(32)だという。

 

そこで本誌は彼女を直撃した。だが、彼女は首を横に振るばかり。本誌の取材に対しては消極的だったが、志村さんについての質問を記者が重ねていくうちに思い出が次々とよみがえってきたようだ。初めて会ったのは、2年半前。食事会で意気投合したこともあり、すぐに2人の関係は深いものとなっていった――。

 

亡くなる4日前の25日に放送された『あいつ今何してる? 過去爆笑&涙3時間SP』(テレビ朝日系)で、志村さんは“結婚まで考えた女性”がいたことを明かしている。彼の古くからの知人も「真剣に結婚まで考えた女性は、過去に5人はいたと思います」と語るほど、志村さんは常に結婚願望を持っていたようだ。実際、周囲にはいつも多くの女性がいた。だが、その裏側で孤独も抱えていたという。奥村さんが語る。

 

「ふだんから、けんさんのお酒の量はすごかったです。見かねて『ほどほどにしたほうがいいですよ』と言ったことがあります。でも周りの人が、お酒を勧めるんですよね。けんさんは断らない人なので、飲んじゃうんです。最初はノンアルコールビールから始まるのですが、次は食事に合わせて焼酎かワインか日本酒。落ち着いたら、ハイボール。お酒はきっと、寂しさを紛らせるために飲んでいたと思います。

 

というのも、よく深夜に《全然、眠れないんだ》とLINEがきていました。《今日も眠れなかった》《一睡もできなかった》《お酒を飲まないと眠れない》と……。誕生日会は毎年、盛大にやっていました。でも、けんさんは孤独だったのだと思います。飼っている犬のことをよく話していて、写真も見せてくれました。『犬といっしょに寝ているんだ……』とも言っていました」

 

奥村さんには、大御所芸人が人知れず抱えていた“本音”も漏らしていたという。

 

「あれだけの方なのに、『いくつになっても何年やっても、舞台は慣れるものじゃないよ。舞台中は眠れないんだ』と言っていて、びっくりしたことがあります。それに『お笑いのネタが思いつかない』『ネタがかぶってしまう』と言って、悩んでもいたこともありました。『志村魂』といえば、『天才!志村どうぶつ園』で共演している相葉雅紀さんのことも言っていました。『相葉くんは毎回、自腹でチケットを取って見に来てくれるんだよ』と言っていましたね。

 

あとは、いかりや長介さんの名前を出すこともあって『これからは、役者に力を入れていきたい。役者が夢』とも言っていました。最近も『映画で初めて主演するんだよ』と、すごくうれしそうに話していたんです。だから撮影の日も、とても楽しみにしていたんだと思います。その矢先に亡くなってしまうなんて、あまりにも残酷です……」

 

志村さんは、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』(12月公開予定)での初主演が決まっていた。4月から撮影に合流する予定だったが、コロナウイルス感染が判明したことでやむなく出演を辞退している。

 

また現在、放送中のNHK朝の連続テレビ小説『エール』にも日本を代表する作曲家・小山田耕三役で出演。昨年末から、収録にも参加していた。長く芸能生活を送ってきた志村さんだが、意外なことに『エール』が初めてのドラマ出演。志村さんはいつも台本を持ち歩くほど、燃えていたという。

 

70歳を機に、新たな挑戦に乗り出していた志村さん。だがそんななか、新型コロナウイルスの魔の手が行く手を阻んだ……。

 

「私にとって、けんさんはとても大切な人でした。たしかに、ときにはケンカすることもありました。でも寂しそうにしていたら放っておけなかったし、すっかり情が移っていました。今でも、亡くなったことが信じられません。実感がわかないんです。だって、今年も『志村魂』を母と見に行こうと約束していたのに……。

 

けんさんが亡くなったニュースは、今でも見られません。その事実から逃げたい。もっとしてあげたかったこともあったし、話を聞きたかった。辛すぎて毎日、涙が止まりません。けんさんは時々、月についてのLINEを送ってくれました。それも深夜の2時や3時に突然、《今日は満月が綺麗です》と。そのメッセージが、今も心に残っています――」

 

日本中の人々から愛されながらも、人知れず愛を求め続けていた志村さん。彼はいま、天国から大好きだった月を眺めているのだろうか。

 

「女性自身」2020年4月21日号 掲載

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