解説
英作家ジョジョ・モイーズが2012年に発表し、世界40カ国以上で翻訳されベストセラーとなった恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」を、「ゲーム・オブ・スローンズ」「ターミネーター:新起動 ジェニシス」のエミリア・クラーク&「あと1センチの恋」のサム・クラフリンの共演で映画化。性格は前向きなだが、夢にチャレンジすることに躊躇し、仕事を転々としながら、なんとなく毎日を過ごしているルー。彼女の働いていたカフェが閉店してしまい、職を失ったルーは半年限定で介護の仕事に就く。ルーが担当することになったのは、快活でスポーツ好きだったが、バイクの事故で車椅子生活を送ることとなった青年実業家のウィルだった。当初、ウィルはルーに冷たく当たるが、ルーの明るさがウィルの心を溶かし、やがて2人は互いに最愛の存在となっていく。監督は本作で長編映画デビューとなるイギリスの舞台演出家テア・シャロック。
(提供元:映画.com 作品画像:(C)2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved)
恋愛もの大好きOLさんの評価 ★★★★☆
不慮の事故で身体の自由がきかなくなり、生きる気力を失った大富豪ウィルと、その介護に雇われた女性ルイーザ。二人が惹かれあい、恋に落ちるまでそう時間はかからない。でも実は、ウィルに残された生きる時間はあとわずかだったのです。人間の「尊厳死」をどうとらえるか、そしてそれをどう受け入れ乗り越えていくか。この映画は単純なラブストーリーではなく、人の生と死を正面から向き合ってとらえたときに運命を受け入れられるかどうかを問いている気がします。愛する人と一緒に見ていて、思わず隣りの手をぎゅっと握りたくなるような、切なさと愛しさで心がいっぱいになるんです。映画を見終わったあとによく感想を伝え合うのですが、この映画ほど言葉をしっかりと選んで、自分の考えを伝えたいと思ったことはありません。