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オスいらず。単為生殖によりメスだけで3匹のコモドドラゴンが誕生(アメリカ)

カラパイア

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image credit:Chattanooga Zoo/Facebook

 オスを必要とせずメスだけで生殖ができてしまう「単為生殖」は、特に昆虫の世界では珍しいことではない。

 しかしこのほど、世界最大のトカゲといわれるコモドドラゴンが、アメリカの動物園で単為生殖により卵を孵化させたことがDNA検査で判明した。

 今回のケースは、2006年のイギリスの2件に続いて3例目となったが、コモドドラゴンは危急種に分類されていることから重要な出来事となったようだ。

Komodo dragon hatchlings are newest additions to Chattanooga Zoo

単為生殖により3匹のオスが誕生


 アメリカのテネシー州にあるチャタヌーガ動物園で、2月末にメスのコモドドラゴンが、単為生殖により卵を孵化させていたことが報告された。

 2019年8月4日に生まれた3匹の子供について、園側は初めて母親となったチャーリーがオスのカダルの助けを借りて出産したのか、単為生殖が起こったのかを明らかにするためにDNA検査をしたところ、3匹はオスの受精を伴わずに生まれたことが判明した。



 メスのコモドドラゴンはWZの性染色体を持ち、オスはZZタイプだという。単為生殖が起こると、母親はWWもしくはZZの卵しか作ることができない。

 また、WWの性染色体を持つ卵は生存不能なために、ZZの卵のみが孵化可能になるということだ。

 コモドドラゴンは、通常野生では孤立して生活し、接近すると互いに暴力的になる習性があることから、このような生態の進化を遂げたという報告もある。

 コモドドラゴンの単為生殖は非常に稀であり、最初のケースとして2006年にイギリスのチェスターとロンドンの動物園で報告されて以来だそうだ。



危急種のコモドドラゴンに明るい未来か


 チャタヌーガ動物園では、最初チャーリーとカダルの繁殖を望んで一緒に配置していたという。しかし、単為生殖が起こり孵化に成功。



 この記念すべき自然の結果にはスタッフ一同大きな興奮を味わったようだ。同動物園のCEO(最高経営責任者)ダーデネル・ロングさんは、次のように語っている。

コモドドラゴンは、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは危急種に分類されています。今後、当園ではこれを重要な保護プログラムとして研究していくことになります。

この孵化のケースは非常に特別で、種の明るい未来を象徴しているといってもいいでしょう。

 なお現在、生後6か月となるオニキス、ジャスパー、フリントと名付けられた3匹のオスの子供は、すくすく元気に成長しているということだ。

References:Chattanooga Times Free Pressなど / written by Scarlet / edited by parumo

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