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【最年長タイトル列伝 投手編】熱血左腕・下柳剛はシーズン最終戦、延長10回完投で最年長最多勝!

野球太郎

【最年長タイトル列伝 投手編】熱血左腕・下柳剛はシーズン最終戦、延長10回完投で最年長最多勝!

(※カッコ内の所属球団は記録達成時のもの) ◎最年長最多勝は熱血サウスポーが記録

■最年長最多勝:37歳
下柳剛(阪神) 15勝(2005年)

 ダイエー(現ソフトバンク、1991~1995年)、日本ハム(1996~2002年)、阪神(2003~2011年)、楽天(2012年)と4球団を渡り歩き、129勝106敗22セーブという通算成績を残した下柳剛。阪神で先発していた印象が強いかもしれないが、ダイエーと日本ハムでの12年間で50試合登板以上を5回記録するなど、リリーフでも活躍した。

 15勝で最多勝を達成した阪神時代の2005年は、JFK(ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之)の全盛期。リードしてバトンを渡せれば、ほぼ勝ちを拾えるという完璧な勝利の方程式が確立していたのだ。

 ただ、この年の15勝目は、延長10回を一人で投げ抜いたもの。チームのシーズン最終戦で、ここで勝ちがつかないとライバルに抜かれてしまいかねない状況の中、10回裏に鳥谷敬のサヨナラホームランで決着し、勝ち星と同時にタイトルをゲットしたのだった。

◎赤ヘル軍団の左のエースが最年長最優秀防御率

■最年長最優秀防御率:42歳
大野豊(広島) 防御率2.85(1997年)

 1988年、33歳のときに防御率1.70で初のタイトルを獲得している大野豊。それから9年後の1997年、2度目の最優秀防御率に輝いている。これが42歳時で、最年長記録として今も残っている。

 ちなみに、翌1998年は開幕投手に抜擢。このとき42歳7カ月で、これも開幕投手の最年長記録でもある。

 出雲市信用組合軟式野球部からドラフト外入団という異色の経歴ながら、広島一筋22年。防御率だけでなく、1991と1992年には最多セーブも記録、マルチに活躍した投手だ。

◎最多セーブは日本が誇る鉄腕守護神

■最年長最多セーブ:38歳
岩瀬仁紀(中日) 33セーブ(2012年)

 年間最多セーブを5回(2005年、2006年、2009年、2010年、2012年)記録している岩瀬仁紀。そのうち、もっとも遅い2012年のタイトルが最年長記録として残っている。

 他に、通算1002試合登板と407セーブの歴代最多記録、さらには15年連続50試合以上登板(1999~2013年)という前人未踏の記録も樹立。この連続記録は、2014年が34試合でいったん途切れていて、その後も2015年が登板なし、2016年が15試合と明らかに尻すぼみ。こうなると年齢的なこともあり、普通は「ここが潮時」となるタイミングだ。

 だが岩瀬は違った。そこからV字回復を果たし、2017年に50試合、現役最終年となった2018年には48試合に登板し、カムバック賞も受賞したのだ。このラスト2年、防御率は4点台と衰えは隠せなかったが、それでも選手寿命を全うしたような退き際だったのではないだろうか。

◎「最年長」で忘れてはならない投手

 最多勝や防御率等の最年長タイトル獲得記録保持者ではないものの、「最年長」というテーマからは外せないのが山本昌(元中日)だ。

 山本は、上で紹介した「最年長最多勝」や「最年長最優秀防御率」こそマークしていないものの、最年長試合出場(50歳57日)、最年長勝利(49歳25日)、最年長奪三振(49歳363日)、最年長完封勝利(45歳24日)、最年長ノーヒットノーラン(41歳35日)など、多くの最年長記録を持っている。

 ただ長く現役を続けただけではない。最多勝を3回、最優秀防御率を1回、最多奪三振を1回とタイトルを獲得し、沢村賞やベストナインにも選出されている。通算219勝は歴代16位。まごうことなき球界のレジェンドだ。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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