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やるべきことを後回しにしてスケジュールが守れない…優先順位の付け方がわからなくなる…仕事の悩みを周りに相談できないあなたへ

ダ・ヴィンチNEWS

『実は、仕事で困ったことがありまして 人材育成のプロが教えるストレスフリーに働く「問題解決力」』(寺下薫/大和書房)

 社会人になってから、余裕をもって仕事の締め切りを迎えられたことがない。朝、一日のタスクを確認したときには「いける」と思っているのだが、それは不確定要素のないプランだ。上司からの新たな頼み事、取引先との認識違い、法務や経理からの思わぬ指摘…。ハッと気づいたときには、もう定時を過ぎている。

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 こうした社会人の悩みは、いってみれば「ありがち」なものだ。毎日何千万人が働いているのだから、悩みのパターンは出尽くしている。本書『実は、仕事で困ったことがありまして 人材育成のプロが教えるストレスフリーに働く「問題解決力」』(寺下薫/大和書房)は、仕事における20の典型的な課題を取り上げ、その解決法を一緒に考えてくれる。著者は、ヤフーやソフトバンクで課題解決や人材開発に従事してきた寺下薫氏。彼の基本的な考え方は次の通りだ。

問題の背景を洗い出す
→ゴールを設定し、問題の整理を行う
→問題の全容を見える化し、真の原因を追究する
→解決策を出す

 これが著者が示す「鉄則フロー」。つまり、その場その場で起きている問題に対処するのではなく、真の原因を突き止めて解決せよということである。

■提出物の締め切りが守れない、残業がなくならない そんなあなたに必要なのは…

 報告書や企画書、議事録などの提出物。どうやって優先度をつけるべきだろうか。緊急度の高いものから取り組む人が多いが、著者の考えは少し違う。緊急度だけを考えていると「緊急度が低く、重要度の高い案件」がおろそかになってしまうのだ。そういう案件を締め切りギリギリまで引きずると、質が落ち、最悪の場合締め切りに間に合わなくなってしまう。本当に今やるべき案件以外は、重要度の高いものから取り組もう。

■がんばっているのに評価されないのはなぜ?

 会社の評価は、完全に公正なものにはならない。ときには不満に思うこともあるだろう。だが、より適切な評価をしてもらうために、できることはある。それは「上司との擦り合わせ」だ。目標設定や中間報告をする際、会社や上司から求められていることと、これから自分がやることをきちんと擦り合わせよう。事前に「〇〇について××を達成すればB評価」レベルまで具体化しておけば、評価の納得感は増すはずだ。

 本書には他にも「嫌な仕事から逃げてしまいそうになる」「嫌いな上司で困っている」「目標への執着心がない」など20のトピックを掲載。これまでに寺下氏がみてきた1万5000のトラブルは、基本的にこの20パターンに分類できるという。その中に、きっとあなたの悩みもあるはずだ。

文=中川凌

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