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東京五輪ボランティアはやりがい搾取?「ディズニー流ありがとう」が意味するもの

テレビドガッチ


東京2020オリンピック・パラリンピックのボランティアサポートセンター・アドバイザーを務める大住力が、2月8日に放送されるサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)にゲスト出演。おもてなしのエキスパートが日本人のボランティア意識について語った。

東京ディズニーランド・ディズニーシーなどを運営するオリエンタルランドに勤務し、その経験を活かした著書がビジネス界でも話題になっている大住。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会もその存在に注目し、大会成功のカギを握るボランティアスタッフ“フィールドキャスト”の組織やマインド作りを託した。

東京五輪のボランティアスタッフは、会場などで観客や大会関係者の案内、チケットチェック、けが人の医務室への搬送、ドーピング検査、関係者が会場間を移動する際の車の運転、表彰式の選手や大会関係者の案内、メダル・記念品の運搬など様々な面で大会運営をサポート。無報酬で宿泊費は出ず、交通費も一律で1日1000円と決められている。8万人の募集に対して20万人もの応募があった一方で、「やりがい搾取」「タダ働き」といった批判の声も少なくない。

このようにボランティアのイメージがイマイチな点について大住は「僕も中学2年生の時に“ボランティア”という言葉を知って辞書で調べたら“無償の奉仕”と書かれていて、俺には関係ないと思った」と振り返った。しかし、アメリカで「ボランティアとは何か?」という話になったときに「“テーブルにあるその塩を取って”と言われたら“はい”って渡すじゃない? ボランティアとはアナタに今できることを目の前の人にシェアすること」と言われたことで“無償の奉仕”という概念から解放され、その後の人生が変わったと明かした。そしてボランティアはハードルの高いものではなく、実は、電車の席を譲ったり、重い荷物を持ってあげたりと普段から多くの人が実践していることだと説いた。

そして、44歳までディズニーランドで担当していた人材育成では、どの部署でも共通して「目の前のゴミを拾う」「写真を撮ってあげる」「道を案内する」の3つを教えていたと紹介。写真を撮ってあげた直後何が起こるのか? トイレの場所を教えてあげた直後に何が起こるのか? それは「ありがとう」とゲストから言われるということ。「“ありがとう”という言葉は人間の行動心理学では、役に立ったと感じて幸せになるカギとなる言葉。ボランティアは労働力の搾取だという声もありますが、やっぱりやっていて自分もハッピーになっていく。皆さんにもハードルを低くしてもらえれば」と話した。

また、番組アナリストの福田正博は「現役時代に浦和レッズを指揮していたホルガー・オジェック監督が、シーズン終了後にボランティアの人たちを集めて、こういう方がいるからプロが成り立っているというコメントをしていたと聞いた」と明かし、「プロのサッカーがそういうものに支えられていると初めて認識した」と話した。

最後に大住は「一度やってみませんか? と言いたい。(東京オリンピック・パラリンピックは)8万人という数の中でユニフォームを着てやられるボランティアの方もいますが、この番組を見ていただいて、それくらい(気軽なこと)だったらシェアしようかなという方が増えてくれたら。こういうイベントの時でなくても、駅で困った人などを見かけたときにやってもらえれば、自分が幸せを感じられるかもしれない」とボランティア活動のススメを説いていた。

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