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たとえ遠吠えだろうと吠え続ける。「LOSER」から読み解く、逆境の乗り越え方

UtaTen

たとえ遠吠えだろうと吠え続ける。「LOSER」から読み解く、逆境の乗り越え方

繰り返しの毎日を嘆く、シリアスなテーマ





こんな一節で始まるのが、若者を中心に絶大な人気を集め今や日本一の知名度を誇ると言っても過言ではないソロアーティストの一人、米津玄師の『LOSER』です。

2016年にシングルとして発売されて以降彼の代表曲のひとつとなったこの曲には、タイトル通りの悲しくも力強いメッセージが表現されています。

歌詞は「毎日がいつも通り」という主人公の嘆きから始まります。

毎日が同じことの繰り返しのように感じてしまう、という状況には多くの人が共感を感じるのではないでしょうか。

インターネットの普及や技術の進歩によってオートメーションが進んだ現代の生活。

目まぐるしく時間が過ぎていく感覚に体が追いつかず、刺激の足りない一日を送ることもしばしばでしょう。

なんだか昨日と同じで今夜も「ぼんくら」だ、という感情を吐露する主人公の弱音と『LOSER』というストレートなテーマが重なり、非常にシリアスな展開を予感させる歌い出しとなっています。

「遠吠え」だって構わない。逆境を乗り越える勇気





音楽的な盛り上がりと共に迎える爆発的なサビの一節。

私は「ルーザー」なのだと認め、その上で「遠吠え」だろうと進み続ける。そんな負け犬という逆境からの這い上がりを感じられる歌詞となっています。

一度自分に自信をなくしてしまうと、そこから持ち直すのはどうしても難しいもの。

時に卑屈になり、自分を責めたり自暴自棄になってしまうかもしれません。

米津玄師は楽曲を通してそんな感情に疑問を投げかけています。

負け犬だろうと、まだまだやれるはずだ。「もう一回」行ってみようじゃないか。

かつては持っていたその精神をもういちど呼び起こそうじゃないか。

そんなメッセージが込められたリリックとなっています。

米津玄師が説く、自分らしく生きることの大切さ





曲を締めくくるラストのパートを飾るのは、こんな歌詞。

楽曲を通して聴き手に訴えかけてきた「這い上がる」勇気。それはそのまま現代人へのメッセージでもあるかもしれません。

様々なコミュニティの中で経験する失敗の連続で、どうしても落ち込んでしまいがちな日々。

そんな人に、かつて子供の頃に持っていた諦めない心を思い出して欲しい。

そんな願いが込められているように聞こえてきます。

また、もうひとつ米津玄師が訴えている大事な精神。それは「自己表現」。

自分を殺して毎日を生き抜いているだけでは、負け犬だ。自分の意思で、自分の力で退屈な日々を蹴散らすんだ。

そんな力強い歌詞を支えているのが「自己を表現する勇気」です。

そのマインドはMVに登場する米津玄師自身による自由気ままなダンスにも現れていますね。

現代人の心にの心にに深く刺さって耳に残り、メッセージを発信し続ける。

そんな魅力があるからこそ、『LOSER』は今でも人気の一曲となっているのかもしれません。


TEXT ヨギ イチロウ

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