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【謎商品】新発売された「日清焼きそばU.F.O 横浜家系まぜそば」の正体がわからなかったので食べてみた / さらに湯切りせずに食べてみたらまさかの結末に

ロケットニュース24

【謎商品】新発売された「日清焼きそばU.F.O 横浜家系まぜそば」の正体がわからなかったので食べてみた / さらに湯切りせずに食べてみたらまさかの結末に

突然だが、皆さんは「鵺(ぬえ)」という伝説の妖怪をご存知だろうか。平家物語にも登場するそれは、サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビのようになっているという奇妙な存在だ。複数の形態が合体している様子から、転じて現在では「正体がつかめないもの」の意味でも使われる言葉である。

なぜこんな話をしたかと言えば、これから紹介するカップ焼きそばが「カップ焼きそば界の鵺」と言うほかないからだ。1月27日に発売されたその商品の名は「日清焼きそばU.F.O 横浜家系まぜそば」。焼きそばなのか家系ラーメンなのかまぜそばなのか、よくわからないのである。わからないので実食してみることにした。

・美味しいのだろうけど

さっそく商品(価格は税抜220円)を入手したところ、パッケージからしてかなりのインパクトがあるものだった。押しの強いフォントで書かれた「濃い濃い黒胡椒」の文字が目を引いてくる。

あらびきとオイル、2種類の黒コショウが用いられているらしい。焼きそば・家系・まぜそばが合体した濃厚さに加え、香ばしさもアピールポイントのようだ。

さらにパッケージには、「イラストは味のイメージです」の文言とともに、稲光めいたエネルギーの奔流の中を浮遊するコショウの絵が描かれていた。最早やりたい放題の感が否めないが、ともあれ美味しさには期待できそうだ。

・美味しかったけど

問題はその美味しさがどういった類のものなのかということである。複雑な心境で中身を取り出し、調理を開始した。

調理方法自体は他のカップ焼きそばとあまり変わらない。フタを開け、お湯を注いで5分待つ。

待ったあとに液体だれを投入し、混ぜ合わせていく。しかし液体だれと簡単に言うが、この材料1つで焼きそばと家系とまぜそばの複合体が出来上がるのだから、まるで秘薬か何かである。

さておき、十分に混ぜ終わったら、最後に付属の黒コショウをふりかければ完成だ。目の前の鵺に挑むべく、いざ実食に取りかかる。

口に含んだ瞬間、まず感じたのはコショウのスパイシーさだ。次いでソース系ではなく豚骨醤油系のたれの味が広がった。しつこいくらい濃厚かと思いきや、意外にもスルッと食べやすい。油の具合が絶妙だ。2口目、3口目が自然に誘発される美味しさに仕上がっている。

とはいえ、食べているうちに気付かされたのは、あまり家系という感じがしないことである。ほのかにその風味は漂っているし、ストレートな太麺も家系っぽさを抱かせるが、家系要素と言えばそれくらいだ。

たれの味はまぜそばに近く、油っぽさは焼きそば独特のもので、これら2つの要素に家系の風味はだいぶ追いやられている。食べた時の感覚を比率にして表すなら、まぜそば50%、焼きそば30%、家系20%といったところだろうか。

結局、この料理の正体を一言で言い切るのは難しいと思われる。コショウの香ばしさも相まって、まぜそばでも焼きそばでも家系でもない、新しい美味しさが生まれている気がする。

そう、繰り返し書いている通り、美味しいことは美味しいのだ。グイグイと引き込まれる魅力があり、いつの間にか食べ終えてしまった。だがそれにしても、もう少し家系要素があってほしかった。

やはりスープ無しでは家系らしさを出すことは難しいのだろうか。そこまで考えた時、筆者の頭に「ある試み」が浮かんだ。

焼きそばの調理方法にのっとったからスープが存在していないだけで、この商品にもスープを生み出すポテンシャルはある。つまり湯切りをしなければいいのである。湯切りをしなければ、ひょっとしたら家系らしくなるのでは?

・これまた美味しいけど

一度思い立ったら試さずにいられなかったので、急遽もう1体の鵺を用意。

あまり見ることがない、「湯切りされずに剥がされたフタ」を横目に、筆者の考えを実行に移す。

なみなみとお湯が満ちた状態のカップへ、液体だれを投入。

混ぜ合わせるにつれ、なんだか普通に美味しそうなラーメンの様相を呈してきた。

コショウをふりかけたなら、ますますラーメンっぽさが増し、予期していなかったほどに食欲をそそられる。

つられるままにすすってみると、当然ながら先ほどより味が薄い。そしてそれにともなって、家系らしさは余計に失われてしまった。心のどこかでこうなることはわかってはいた。しかし現実を突きつけられると辛いものがある。

とはいえ、なかなかどうして美味しい。湯切りをしないことで色々な風味がそぎ落とされた結果、王道のあっさり醤油ラーメンのような味になっている。麺も食べていて違和感が全くない。こういうラーメン、マジで普通にある。

普通にあるというか、筆者は過去にこれと似たラーメンを食べた覚えがある。いつだろう。どこで食べたのだろう。懸命に思い出しているうちに、頭の中のモヤモヤしたものが次第に輪郭を得てきた。

そうだ……思い出した。これは、この王道の醤油ラーメンの風味は……

「ラ王」だ。

筆者が幼い頃に食べた、約20年前のラ王の味だ。

・なんだかんだで美味しいので

というわけで、最終的に1つのインスタント麺の中から「焼きそば・まぜそば・家系・昔のラ王(主観)」の4者が出揃うという、まさかすぎる結末となった。家系を強く見出すことは失敗に終わってしまったものの、謎の満足感が胸にあふれている。

家系要素に過度に期待しなければ、なんだかんだで美味しいし、構えていても魅了されてしまう一品だ。新感覚を求めて食べる価値はあるので、既存のカップ焼きそばに飽きた方にはぜひともおすすめしたい。きっと意外なほどの中毒性に化かされることだろう。

Report:西本大紀
Photo:Rocketnews24.

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