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空のペットボトルを入れると地域動物の餌が出てくるマシーン。町ぐるみで動物との共生目指す(トルコ)

カラパイア

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image credit:pugedon/Instagram

 野良猫や野良犬にやさしい国として知られている中東トルコ。特に首都イスタンブールでは、住民、当局、獣医師らが一体となって、地域動物との共生を目指し、積極的に保護活動を行っている。

 最近では環境保護と動物支援を同時に取り組める運動が盛んだ。その取り組みの1つが、路上のリサイクルマシーンである。

 使用済みのペットボトルをリサイクルマシーンの中に落とすと、野良犬や野良猫、地域の鳥のために餌や水が出てくる仕組みになっている。

 回収したペットボトルをリサイクル業者に売って得られた利益がそのまま動物たちの餌代となるのだ。

Sokak Hayvanları İcin Uretilmiş Geri Donuşum Kutusu Pugedon

地域動物を助けるやさしい試み


 歴史的な建造物が数多く残るトルコのイスタンブールだが、一方で寺院や路上に野良猫や野良犬たちの姿を頻繁に見かける。

 実はイスタンブールでは、野良犬や野良猫の数が年々増加する問題を抱えており、調査によると、17万匹の野良猫と13万匹の野良犬がいるという。

 この現状については、地域住民や獣医師、当局が一体となって、狂犬病予防注射や去勢手術をしたりして野良犬や野良猫を地域動物にするべく積極的な保護活動や支援を行っている。

 そして6年ほど前からその支援のために導入されたのが、路上のリサイクリングマシーンだ。

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image credit: youtube

ペットボトルをリサイクルするとマシーンから餌が放出


 自然と環境に関するプロジェクトを開発するトルコの民間企業『Pugedon』は、環境を守り、地域動物と共生する革新的な解決策として、このリサイクルマシーンを街中に設置した。

 リサイクルマシーンに使用済みのペットボトルを入れると、下のトレーにドッグ(キャット)フードが落ちてくる仕組みになっている。

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image credit: youtube

 ペットボトルに水が残っている場合は、トレーに入れてやることもできる。

 マシーンは、犬・猫用だけではなくハトなどの鳥用もあるという。

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 マシーンは、水のボトルだけでなく、シャンプーなどのボトルや缶、ジュースパックなども受け付ける。リサイクルする費用はもちろん無料だ。

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「みんな生きる権利がある」


 この特別なリサイクルマシーンは、トルコのイスタンブール以外の都市やイタリア、ギリシャ、ロシア、ブラジルなど他国にも設置されてあるそうだ。

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 同社によると、彼らは定期的に街頭の動物に餌も与えている他、野良犬や野良猫の保護に努める地域ボランティアたちのために餌や薬を提供したり、公立学校で環境や地域動物に関する無料セミナーも開催したりしているということだ。

 ちなみに、マシーンが自治体の負担になることはなく、維持費や餌代などは回収したペットボトルを現金化して賄っているという。

 マシーンの壁面には、トルコ語で「yasamaya hakkim var(私には生きる権利がある)」の文字がある。

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image credit: youtube

 犬も猫も鳥も、地域にいる全ての生き物には命があるという気持ちをリスペクトしながら、より住みやすい社会を築き上げようとする地域の努力が伝わってくるようだ。

 これにより深刻化している野良犬や野良猫問題が全て解決とはならないが、少なくとも地域ではこのマシーンによって飢えた野良の動物を助け、リサイクルもできるという2つの良い社会行動が同時に行えることから、大人だけでなく子供たちにとっても大きな学びに繋がることだろう。

References:brightside.meなど / written by Scarlet / edited by parumo

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